前週1打差2位の菅沼菜々「もう、即寝でしたね」気持ちを切り替え初優勝へ


菅沼菜々

菅沼菜々

 女子プロゴルフツアーの富士通レディースが14日から3日間、千葉・東急セブンハンドレッドC西C(6689ヤード、パー72)で行われる。ツアー初優勝を狙う菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が12日、会場入りし、ショットやパターの練習で調整した。

 前週のスタンレーレディスホンダの最終日は最終組で回り、優勝した小祝さくら(ニトリ)に1打及ばなかった。18番でバーディーパットが「ボール1個」右に外れ、ツアー初優勝のチャンスを逃した。試合後「めっちゃ悔しい。寝られないかも…」と話していたが、「もう即寝でしたね。速攻寝ました」と気持ちの切り替えはうまくいったようだ。

 今季ツアーでトップ10が13度目。2位は5月のリゾートトラストレディスに続き、2度目だが、前週は最終日、最終組で優勝を争った。それでも「上位争いを続ける、強い選手に」と掲げており、すぐに顔を上げたという。「私生活でも『もういいや』と、よくなるんですよ。終わった事だからどうすることもできないし、悔しいけど、悔しいと思っているだけで優勝なんてできないじゃないですか?」と早口で説明する。「だから、次を見て、前を見て、すぐに寝ました」といつもの笑顔を見せていた。

 10日に帰宅してから、録画を見直し、恒例の反省会。「14番は(約3メートルのバーディー)チャンスだったのに入れられなかった。15、16番では(ショットで)チャンスにつけられなかった。その辺で(初優勝が)離れていっちゃったのかな」と自己分析。ただ、11番のチップインバーディー、17番も奥のラフからナイスアプローチでパー。「18番でバーディーを取るためには、17番でボギーは打てないと思っていた。逆目でちょっと難しかったけど、きれいに抜けていい所に落ちて、寄ってくれたので良かった」と好材料もあった。

 連戦や前週の優勝争いにより疲れている体と相談し、今週の月曜は「ひたすら寝ました」。会場入り後もショットやパットの微調整に集中し、今週の戦いに備える。昨年大会は66で4位発進しており、いいイメージもある。「グリーンもきれいだし、狙ったところに打てればきれいに入りそう。パー5で取っていきたい。今週も楽しく笑顔で頑張ります」。早速リベンジへ、気持ちを高ぶらせていた。

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