「ブライトナー」原英莉花、大里桃子、吉田優利が女子高生の悩みに回答 吉田「高校生がうらやましいな」


左から吉田優利、大里桃子、原英莉花

左から吉田優利、大里桃子、原英莉花

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の“ツアーの顔”としてブライトナーを務めるツアー通算4勝の原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、同2勝の大里桃子(伊藤園)、吉田優利(エプソン)の3人が26日、女子高校生を対象にしたオンライン座談会に出席した。

 このイベントは、学生向け社会貢献活動の一環として、ゴルフに取り組む女子高校生が抱えている悩みや課題に、トップアスリートであるブライトナーの3人が答えていくという催し。学生から「試合前のルーチンは?」と聞かれると、原は「試合前日に30分間、お風呂に入ります。動画やパックをしながら。試合の日は2時間前にコースに行き、30分ほどストレッチ。朝食で目玉焼きを食べますが、黄身を割りたくないので、まず白身だけを食べて、黄身を一口で食べます」と意外なルーチンを明かした。

 続いて「苦手なクラブを克服する方法は?」の質問に、大里は「私はアプローチが苦手。試合中とかにいろんな人のアプローチを観察している。クラブの入れる角度や使い方など。実際にそれを試してみたり、男子プロの動画を見てイメージもします」と答えた。「ドライバーの飛距離を伸ばすには?」の悩みには、原は「飛ばすには振る力が必要です。基本的な練習ですが、素振りをします。素振りをすると、ボールに伝わるパワーが大きくなります」と力説した。

 「試合中にうまくいかない時はどんなことを考えて気持ちを切り替えていますか?」との質問に、吉田は「気持ちは引きずりますが、クラブに八つ当たりはしません。その気持ちをあえて次のホールに残しておきます。そこで爆発させる。次のホールでショットする時にそのエネルギーを爆発させます」と助言を送った。

 24歳の大里、同学年の原、22歳の吉田にとっては少し下の世代の高校生と触れ合った。座談会を終えて、大里は「プロになると楽しいこともあるけど、つらいことの方が多いです。高校生のうちに今できること楽しんでほしい」とエール。原は「高校生はキラキラしているし、先があります。プロテストを通ってみんなと一緒に戦いたいです」。吉田は「高校生の皆さんの話を聞いていると、可能性しかなくてうらやましいなって。私たちみたいなプロになりたいと思われるようなプロになりたい。プロを目指す高校生の皆さんと話せたことで、ゴルフが好きだなと改めて思えるきっかけになりました」とうなずいた。

 参加した高校生も「普段は直接聞くことができないツアープロのお話を聞くことができて、とても貴重な時間で勉強になりました」。「とてもためになる話ばかりで、自分にとってプラスになりました」。「私も将来、皆さんみたいにツアーで戦えるように頑張りたいです」などと充実した表情で感想を述べていた。

 JLPGAブライトナー制度は今年度から始まり、選手と協働してJLPGAのブランド価値向上、ファン拡大、スポンサー価値向上などを目指した試み。「女子プロゴルフの未来をもっと鮮やかに、もっと美しく輝かせてほしい」との思いを込めて「Brightener(輝かせる人)」という名称に決まった。今季は青木瀬令奈(フリー)、勝みなみ(明治安田生命)、申ジエ(韓国)も含めた6人で活動している。

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