◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第1日(27日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
第1ラウンドが行われ、茨城出身の星野陸也(興和)が7バーディー、ボギーなしの7アンダー63をマークし、単独首位発進を決めた。今季は開幕から出場全6戦トップ10入りも、その後は体調を崩して苦戦が続いていた。地元でつかんだ復調の兆し。今季初となる通算6勝目を目指す。
取材エリアに現れた星野は開口一番「久しぶりですね」と笑った。最近は上位に顔を出す機会が減り、ラウンド後に報道陣に囲まれることがなかった。「今日ようやくいいスコアで回れた。明日から続けられるように、地元で優勝できるようにがんばりたい」。ほぼピンチなしの会心の18ホールだった。
1番で52度のウエッジで50センチにつけてバーディー発進を決めると、7、10、12、14番で第2打をすべて1メートル以内つけてスコアを伸ばした。「ショットの調子がようやく戻ってきた。すごくホッとしている」。17番パー3では10メートルの上りストレートをカップに沈めた。
開幕戦から出場6戦連続で1けた順位を刻み、好調な滑り出しを見せた。しかしそこからが波瀾万丈。6月に胃腸炎になり、2週間はおかゆと水しか体が受けつけなかった。7月の全英オープン後にまた体調を崩した。2年かけて5キロ増やした体重があっという間に減り、ヘッドスピードも1・5落ちて51・5になった。前週の日本オープンは首痛で棄権。「疲れがたまっていたのかな。連戦というか、自分の中でも無理していた部分が出た。地元に帰ってきてすごくいいイメージでゴルフができている」。
笠間市の自宅はコースから車で30分。「家に帰れば食事を作ってもらえる。洗濯も」と話す自宅通勤はプラスに作用している。フジサンケイクラシックで初優勝した2018年から昨年まで、4年連続で勝利を積み重ねてきた。週末は親戚や友人がコースに来場予定。「その応援の力を借りてがんばりたい。目標は年間最低1勝。残り数試合なので、まず地元で」と気合を入れた。