◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第3日(29日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
第3ラウンドが行われ、1打差3位で出た星野陸也(興和)が8バーディー、2ボギーの64で回り、通算15アンダーで単独首位に浮上。今季初優勝、通算6勝目に王手をかけた。
この日一番のガッツポーズが飛びだした。17番パー3。4メートルのスライスラインを沈め、混戦を頭一つ抜け出した。18番は10メートル近い下りのバーディーパットを1メートル以上ショートしたが、パーで上がり「最後は決められてよかった」と安堵の笑みを漏らした。
ティーグラウンドが前に出た331ヤードの12番パー4で、ボギーピンチをバーディーに変えた。第1打を右林に大きく曲げた。「前に隙間があって、奇跡的にグリーン方向を狙えた」。ピンまでは60ヤード。木の間を抜くように低めに出してグリーンをとらえると、7メートルを沈めた。「このバーディーが大きかった」と振り返った。
3打差に6人がひしめく混戦になった。「今日(中島)啓太と一緒に回ったが、イーグルを決めたりいいスコアで回ってきている。(岩崎)亜久竜も大学の後輩。後輩に負けないようにがんばります。20アンダーを目指したい」と意気込んだ。
茨城・笠間市の実家から、車で“通勤”できていることもプラスに働いている。笠間市は栗の産地として有名。「おいしいです。茨城の栗はおいしいです。大好きです、地元の名物は。栗ご飯も、食べてます」と、しっかり地元の魅力をアピール。旬の食材を満喫しながら、心身を整えている。昨年5月のダイヤモンドカップ以来となる6勝目まで残り18ホール。「地元の応援に勇気をいただいている。明日はその前で勝ちたいと思ってる」と逃げ切りを誓った。