◆全米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック 第1日(3日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)
3年ぶりに日米両ツアーを兼ねる大会が開幕した。今季から米女子ツアーを主戦場とする渋野日向子(サントリー)は米女子ツアーのメンバーとして大会に帰ってきた。同組でメジャー1勝のイ・ジョンウン6(韓国)に「毎週、こんなに観客が入るの?」と聞かれるほどの大ギャラリーを引き連れた初日だが、1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの75と伸ばせず、3オーバーの71位。悔しい滑り出しとなった。「パターで4~5メートルがショートして、手前で切れて、というのが多かった。短いのも引っかけて外しちゃったのですごい残念です」と振り返った。
グリーンの状態から「スコアの伸ばし合い」が予想されたが、攻めていけなかった。1番パー5で第3打がピン左奥約4メートルの下りのラインにつき、スライスラインがカップの右に切れてパー。2番も同様だった。流れをつかめないまま5番で足元がラフのつま先下がりのライからの2打目をミスし、ボギーが先行。10番は2打目をバンカー入れ、目玉となり、1メートル弱のパットもカップをわってのダブルボギー。難関の14番で約4メートルの下りのスライスラインが決まり、初バーディーがきたが、17番で再びボギーを打った。
ラウンド後の取材で「(前日の)プロアマでは下り(のライン)を残してもいいやという気持ちで強気に打てたけど、やっぱり試合になるとどうしても(ショット、パットで)打ち切れない部分があった」と弱気になったプレーを反省した。また、スタート前の練習場から地元の子供たちに声をかけられるなど、エールを受け止めていただけに、「ちびっこたちが見に来てくれていたので、その思いもありましたけど、なかなか(いいところを)見せられず…。楽しんでもらえたらいいんだけど…」と悔しさがにじんだ。
大会は4日間、予選落ちなしで行われ、どの選手にとっても挽回のチャンスは大いにある。渋野は「上だけを見ていかないとですね。パッティングもそうだし、ドライバーが右にいっていたのが少し気になったので、そこを調整したい」と修正点を挙げ、第2ラウンドの巻き返しを誓った。