藤田さいき、ベストスコアで5位浮上 海外勢の飛距離に感嘆「私ってか弱いかも(笑)」


2番、ティーショットを放つ藤田さいき。この日は6アンダー、トータル7アンダーで5位タイ(カメラ・渡辺 了文)

2番、ティーショットを放つ藤田さいき。この日は6アンダー、トータル7アンダーで5位タイ(カメラ・渡辺 了文)

◆全米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック 第2日(4日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 日本ツアー通算5勝の藤田さいき(チェリーゴルフ)が6バーディー、ボギーなし、この日のベストスコアの66をマーク。通算7アンダーで3打差の5位に浮上した。67で回った世界ランク1位のアタヤ・ティティクル(タイ)を抑えてのベストスコアで回り「一緒に回っている海外の選手が強気なパットをしていたので、つられてパットがすごく良かったですね」と満面の笑みでうなずいた。

 飛距離を生かした。1番パー5(495ヤード)で2打目でグリーン近くまで運び、40ヤードからの50センチにつけてバーディー。8番は8メートルの下りのフックラインが決まった。13番パー5(476ヤード)は2オンしてのバーディー。計6つのバーディーを奪い、2日間連続でボギーなしを続けた。

 2019年以来、3年ぶりに日米共催で行われる。藤田は、今季国内ツアーでドライビングディスタンスが248・51ヤードで8位の“飛ばし屋”だが、米女子ツアーの選手と回り「向こうの選手は飛ぶ! 平均20~30ヤード置いていかれた。簡単そうにゴルフしますね」と興奮気味に明かし、「私って海外に出ると、か弱いのかもしれませんね」と笑った。

 8月のAIG全英女子オープンで海外メジャー初出場。「(米女子ツアーということを)あんまり気にしていなかった。今年は今までとイメージが違って、自由にやらせてもらっています」と米女子ツアーの雰囲気にもうまく順応している。

 前週の樋口久子・三菱電機レディスでは33歳の金田久美子が11年ぶりの復活優勝を飾った。藤田は移動の車内でインターネット中継を見ていたそうで「フツーに感動しました」と声を弾ませる。「17番でうるうるしてきて、18番ぐらいでLINEの文章を考えて…ポロポロともらい泣きしてしまいましたね」。

 今季は2位が3度。悔しい思いを何度も経験してきた。自身も11年10月の富士通レディース以来、11年ぶりの優勝が懸かる。「私も諦めちゃいけないな。頑張ろう」と金田から刺激を受けた。今大会を制すれば、米女子ツアーの出場資格も得られ「(海外に)行きたいですよね。語学留学です(笑い)。チャレンジできればいいですね」と残り2日間の戦いへ、気合を入れた。

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