
1番、ティーショットを放つ小平智(カメラ・谷口 健二)
◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第2日(25日、高知・Kochi黒潮CC)
日本ツアー通算7勝で賞金ランク34位の小平智(33)=Admiral=が7バーディー、2ボギーで連日の67。通算10アンダーで3位から6位に後退したが、首位と4打差の好位置で週末を迎える。今季最終戦メジャー、日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC、報知新聞社主催)はまだ出場権がないが、18年のシリーズ覇者が切符をつかみに行く。C・キム(米国)が14アンダーで首位。
小平は26パットとグリーン上が好調で、7バーディーを奪った。後半の15番はカラーから8メートルを沈めるバーディー。「際どいのを結構入れることができている」。4打差6位で決勝ラウンドに進出し、うなずいた。
前週大会で仲のいい先輩の岩田寛(41)にパットを教わり、調子が上向いた。内容は「秘密」としたが「見て盗む方だけど、疑問に思ったら聞きにいく」と、貪欲に技術を吸収した。前週は4位とショットの状態は「曲がり幅が少なく、少しずつ自信がついている」と好調で、小技もかみ合い納得の表情だ。
9月以降は国内で9試合出場し、約2213万円(ランク34位)を積み重ねた。今週勝てば決定だが、17位(304万円)以上なら次週の日本シリーズJTカップ出場権が見える。4年前に地元・東京で制した舞台へ「出られるように頑張りたいけど、早くオフが欲しい気持ちも」と、今年1月から米ツアーを転戦する男は心境を語った。(岩原 正幸)