岩崎亜久竜、毎ホールのグータッチで「スーパーボジティブ」 10番で唯一のバーディー1差3位


2番、課外授業で来場した小学生の声援に笑顔で手を振って応える岩崎亜久竜 通算-7の3位タイ(カメラ・竜田 卓)

2番、課外授業で来場した小学生の声援に笑顔で手を振って応える岩崎亜久竜 通算-7の3位タイ(カメラ・竜田 卓)

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第2日(2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 首位で出た初出場の岩崎亜久竜は3バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダーとし、首位に1打差の3位で週末を迎える。最終18番パー3は1メートル半を沈めてパーセーブ。「一日通して微妙なパーパットが残ることが多くて耐える一日だった。最終ホールでパーを取れたので良かったです」と笑みが漏れた。

 この日の最難関ホールの10番パー4(平均スコア4・4667)で、出場30選手中唯一のバーディーを奪った。残り150ヤードの第2打を9アイアンでピン手前5メートルへ運んだ。「つけた所がちょっとしか切れない所で良かった」。1カップ分のスライスラインを読み切り沈めた。

 初出場で優勝争いに加わっている。「回りにくい。フェアウェーも狭くて、セカンドもピンポイントで打たないと行けない。気持ち的にしんどい」と言いつつも、耐えながらのプレーを続けている。「毎ホール、グータッチしてくるんですよ」と苦笑いを浮かべた相手は、串田雅実キャディー。「スーパーポジティブ」な性格に助けられる場面も多い。バーディーパットを外しても「今のは次につながるな」と拳を合わせにくる。いつも通りを貫けている。

 サッカー王国の静岡生まれ。小学、中学時代は休み時間のサッカーが何よりの楽しみだった。早朝のW杯で日本代表がドイツ戦に続いてスペインにも勝利した。「結果だけ見ました。強いチームに2回続けて勝っているんで、本当にすごいっすよね。自分もがんばらないとなって」と刺激をもらった。

 今季はこれまで21試合に出場し、トップ10入り10回(うち2位3回)。今大会でツアー初優勝なら2013年宮里優作以来、4人目だ。「あと2日間も変わらず目の前の一打一打に集中して、最後は優勝できるようにがんばりたい」。勝って飛躍の一年を締める。

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