１４番、バーディーパットを決めた谷原秀人 （カメラ・竜田 卓）
◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズＪＴカップ 最終日（４日、東京・東京よみうりＣＣ＝７０２３ヤード、パー７０）
昨年大会覇者の谷原秀人選手会長（国際スポーツ振興協会）が４打差５位で出てショット、パットともにさえて５バーディー、ボギーなしの６５をマーク。通算１２アンダーで、１０～１２年の藤田寛之以来の大会史上６人目の２連覇を達成。大会史上３人目の選手会長Ｖとなり、ツアー通算１７勝目を飾った。閉会式では、選手会長のシーズン締めのあいさつを兼ねた優勝スピーチで喜びの声を語った。
「まさか勝てるとは思っていなかったです。調子は悪くなかったですが（７０と伸ばせずに４差５位に後退した）昨日、グリーンスピードが上がって読めなかった。
今日は（６７を出した）第２ラウンドくらいに落ち着いたので、チャンスはあると思っていました。それでも、まさか１年の締めくくりの日本シリーズで、連覇ができるとは思っていなかったので、めちゃくちゃうれしいです」と１８番グリーン周りに詰めかけた観客に正直な胸の内を明かした。
「日本タイトルにふさわしい会場、選手たちが多く集まっています。またどんどん若い選手が出て来て、（今大会で）一番若い選手は長野選手で１９歳。一番上はケネディ選手で４８歳。これだけ幅のある年齢層のスポーツはなかなかないと思います」と深紅の優勝ジャケットに身を包み、閉会式に出席した出場全選手を見渡した。
「若い選手がどんどん出てきて、４０代の肩身がちょっと狭くなっているところではありますけど、４４歳になってもまだまだ優勝できると言うことは、このツアーが１０代、２０代、３０代、４０代と、多く良い選手がそろっております。皆様、今日楽しかったでしょうか？」と呼びかけると、ギャラリーからは一際大きな拍手が返ってきた。「２０２３年も男子ツアー、もっともっと面白くなっていくと思います。皆様、是非会場に足を運んで、選手たちを応援してください。よろしくお願いします」と選手たちから兄貴分として慕われる４４歳は、選手会長として有終の美を飾ってみせた。