国内男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式が5日、都内で行われ、今季4勝の比嘉一貴(27)=フリー=が、初の賞金王を含め最多の5冠を獲得した。また、欧州ツアーがこの日、日本の賞金ランク上位3人にメンバー資格を付与すると発表したことを受け「来年から出場できる喜びと楽しみが大きい」と、来季は欧州に主戦場を移す可能性も示唆した。
壇上で国内最優秀選手賞の喜びの会見をしていた最中、欧州ツアー(正式名称・DPワールドツアー)が突然の発表を行った。今年の7月にかけて全英オープンを含め、欧州で3戦にスポット参戦した比嘉は「やれるという手応えを感じた。その1か月で、アプローチなどいろんな面で成長できた。今の資格でどれくらい出られるのかスケジュール次第だが、欧州ツアーを軸にしたい気持ちはある」と明言した。
身長158センチの史上最小賞金王は「次の目標に向けて精進して、またゴルフ界を盛り上げたい」と決意を新たにした。来年4月のメジャー、マスターズに向けても「(直前の世界ランクで滑り込む)可能性があるる以上、一戦一戦必死で頑張りたい」と出場権を狙う。(岩原 正幸)