
11番、ティーショットを放つ金谷拓実(カメラ・馬場 秀則)
◆男子プロゴルフツアー開幕戦 ▽東建ホームメイトカップ 第1日(30日、三重・東建多度CC名古屋=7062ヤード、パー71)
2021年大会覇者の金谷拓実(Yogibo)は7バーディー、ボギーなしの7アンダー64をマークした。「いいプレーだった。ショットの調子もよかったし、パッティングも決まった」。ホールアウト時点で、今平周吾と並んで首位に立っている。
インスタートの11番で、いきなりピンチが訪れた。左に大きく曲げた第1打は木に当たり、150ヤードほどしか飛ばず。第2打はグリーン方向に背の高い木が重なり、レイアップ。120ヤード残った第3打を50センチにつけ、スーパーパーセーブを決めた。昨年末から、歩く速度と呼吸に意識を向け、プレーするようになった。この日の序盤の危機中も「(意識して)できたと思う」と充実の表情を浮かべた。
同組の石川遼(カシオ)の存在も大きかった。続く12、13番とスコアを伸ばすと、16番パー3では10メートル近いパットをねじ込み、17番パー5は2オン2パットのバーディーを奪ったラウンドを「石川遼選手と回るときはすごくリズムよくプレーできる」と振り返った。
理由を問われると「スターだから」と笑顔で答えつつ、「学生のときから予選ラウンドで回ることが多かった。いつもリズムよくプレーできるので、明日も楽しみ」と続けた。2月のインターナショナルシリーズ・オマーンでアジアツアー初優勝を飾り、調子を維持したまま開幕戦に乗り込んできた。ツアー2年ぶりとなる4勝目へ、好スタートを生かす。