◆米男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 マスターズ 第1日(6日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7545ヤード、パー72)
【オーガスタ(米ジョージア州)6日=岩原正幸】10年連続12度目の出場の松山英樹(31)=LEXUS=は2バーディー、1ボギーの71で、1アンダーで首位と6打差の26位発進となった。フェアウェーキープ率100%とティーショットが好調で、首の状態も「痛みなくできた」と振り返り、2年ぶりVへトップに食らいつく。TBSで解説者を務めるプロゴルファー、芹澤信雄(63)が松山のプレーを分析した。
松山選手は表情もソフトで終始、落ち着いてプレーをしていました。ティーショットはすごく良かったですが、パットを決め切れず。スコアを伸ばせずに首位と6打差開いたので、悔しさが残ったと思います。全体的に伸ばし合いの展開の中で7、13、15番と優勝した21年大会では入れていた短いバーディーパットが入らず。ミスパットなのか、ラインの読み違いなのか。ホールアウト後、黒宮幹仁コーチと練習場でパターを手にじっくりと話し合っていたので、2日目以降の復調に期待したい。
第2日は悪天候の予報。最終組の松山選手は厳しい条件です。気温も一気に下がり昨年の第3日(77)のように、寒さによる首や手首などの痛みへの影響も懸念されます。一方で、ショットは1日7アンダー(65)を出してもおかしくない状態。できることに集中して何とか耐え忍んでほしい。コースを熟知し、アプローチも多彩な松山選手には我慢合戦の方が好都合。首位との差を縮めてもらいたい。(プロゴルファー・芹澤信雄)