山下美夢有の弟・勝将がアマ19人目ホールインワン「姉がやってないことできてうれしい」…同組遼びっくり


1番、ティーショットを放つ山下勝将(カメラ・谷口 健二)

1番、ティーショットを放つ山下勝将(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー ▽関西オープン 第2日(14日、大阪・泉ヶ丘CC=7051ヤード、パー71)

 昨季年間女王の山下美夢有(21)=加賀電子=の弟で、アマチュアの勝将(まさゆき、20)=近大3年=が、プロツアーで自身初のホールインワンを達成した。15番パー3で国内男子ではアマチュアとして19人目のエース。1イーグル、2バーディー、2ボギーの69で回り通算4アンダー22位で予選を通過した。68で回り16位の石川遼(31)=カシオ=は連続60台ラウンドの国内ツアー記録「15」に並んだ。

 ピン手前3メートルに落ちたボールは、あっという間にカップへと消えた。15番パー3(189ヤード)。8番アイアンでのショットが入ったとは思わず、山下が歩き出した瞬間、同組の石川遼から「おお、入った!」との声が上がった。「薄く当たったけど、フォローの風に乗ってくれた」。学生の大会以来人生2度目、国内男子のアマとして19人目のホールインワン。目を丸くしながらも、同組選手とのハイタッチで偉業を喜んだ。

 首位と5打差19位で出て、前半は2つのボギーでスコアを落とした。だが、後半は14番で約6メートルのバーディーパットを沈めると、15番で圧巻のエース。首位と6打差22位と上々の位置で決勝ラウンドに駒を進めた。

 姉・美夢有は前週、今季初優勝を飾った。昨季女王に輝くなど雲の上の存在だが、ツアーでのホールインワンはなく「姉がやっていないことができたのはうれしい」と満足そう。ツアー外では、姉は勝将がこの日記録したホールで2度達成したことがあるといい、きょうだいにとって幸運の15番だった。「予選通過を目標にしていて達成できたので、明日からは1つでも順位を上げていきたい」。残り2日。この日の快挙を弾みに、アマチュア優勝に挑む。(瀬川 楓花)

 ◆山下 勝将(やました・まさゆき)2002年12月29日、大阪府出身。20歳。10歳からゴルフを始め、大阪桐蔭高を経て、近大に入学。22年に国内男子の下部ツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で、史上7人目のアマチュア優勝。姉は女子の22年年間女王・美夢有。162センチ、72キロ。

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