金谷拓実 闘病の母に電話で優勝報告 「淡々と。『よかったね』って」


パットの練習をする金谷拓実(カメラ・谷口 健二)

パットの練習をする金谷拓実(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 練習日(7日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 前週のBMWツアー選手権森ビル杯でメジャー初優勝を飾った金谷拓実(Yogibo)は、「今週もすごく楽しみなので、自分らしいプレーをしていきたい」と明るい表情で語った。4日の最終日は26ホールをプレーする激闘だったが、開幕前日のこの日は、疲れを見せずにコースで調整した。

 表彰式の優勝スピーチで、母・美也子さんが昨夏に乳がんと診断されたことを告白。「僕の前では元気な姿を見せようとしてくれる。母の姿を見て自分も頑張ろうと思った」話していた。試合後、電話で優勝を報告した。涙はなく、いつも通りの親子の会話だった。「僕にはそういうのは見せないので。淡々と喋りました。『よかったね』って。そんな、しみじみすることもなく」。そうほほえむ姿に、息子の優しさがつまっていた。

 ツアー選手権の勝利で、賞金ランキングは1位に浮上した。「毎週やることは同じ。今は調子がいいし、今までやってきたことを、しっかりいい準備をして、しっかり臨んでいきたい」。自身初の2週連続Vがかかる大会でも、これまで通り地に足をつけて戦う。

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