◆ゴルフ 日本女子アマチュア選手権 最終日(16日、秋田・秋田CC=6409ヤード、パー72)
飯島早織(扶桑CC)が5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で、通算3アンダーで初日から首位を譲らない完全優勝を達成した。父でゲームクリエイターの飯島多紀哉氏の助言を生かした。外園(ほかぞの)華蓮(グリーンランドリゾートGC)、藤本愛菜(ミッションバレーGC)が1打差2位。馬場咲希(代々木高3年)はイーブンパーの6位。
最終18番のダブルボギーで3打あったリードが1差になり、冷や汗をかいた飯島は「信じられない気持ち。うれしいより驚きで、本当に優勝したんだ」と喜びに浸った。14番で20ヤードからチップインバーディーなど、落ち着いたプレーが光った。
第3日(15日)は緊張から前半に3オーバーも74と耐えた。ラウンド後、父の多紀哉氏と電話で話し「優勝した後の景色がどんな感じなのか、想像して、つかんできなさい」と激励された。父は『学校であった怖い話』の作品などで有名なゲームクリエイター。飯島は「父のゲームはやりません」と笑うが、「優勝の景色を見て、自信につながる」と感謝した。
今後の目標は秋のプロテスト合格。馬場とは親友で、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)する。父は最終日後にツイッターを更新し「うちの末娘ちゃんが遂にとんでもないことをやってのけてくれました」と記した。
◆飯島 早織(いいじま・さおり)2005年5月1日、東京都生まれ。18歳。4歳から家族の影響でゴルフを始める。現在は通信制のルネサンス高3年。昨年の全国高校選手権春季、関東高校選手権冬季で優勝。今年は関東女子アマを制した。ツアーは9戦に出場し、21年富士通レディース34位が最高。ドライバーの平均飛距離は約230ヤード。159センチ。家族は両親と兄、姉。