◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 第1日(10日、英ウォルトンヒースGC=6881ヤード、パー72)
2019年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は1バーディー、4ボギーの3オーバー、75と苦戦した。ホールアウト時点でトップと5打差の暫定73位となっている。
紫色の花畑に囲まれるフラットなコースで、渋野は険しい表情でのプレーとなった。序盤の2番、第2打でグリーンをオーバーさせて初ボギー。8番は3パットのボギーで前半にスコアを2つ落として折り返した。
風が強まった後半も13番で1メートルのパーパットがカップを抜けた。続く14番、ティーショットをフェアウェー左に位置し、コースに点在する「ヒース」(荒れ地の意味、花の総称)に打ち込んだ。第2打でピン奥に乗せたが、3パットで連続ボギー。15番では2メートルの好機を逸し、自身への怒りをにじませた。16番パー5で2メートルを沈めて初バーディーを奪い、ようやく笑顔を見せた。初日は3オーバーの75となった。
ロンドン近郊で南部のサリーにある林間コース。全長6881ヤードは記録が残る1995年以降で最長だ。19年(ウォバーンGC)優勝、昨年(ミュアフィールド)3位と好相性の大会。前週のスコットランド・オープンは2日目まで首位をキープし、最終的に16位。「上り調子でこの試合に臨めるのは良かった」と前向きに話していた。苦しい出だしとなったが、メジャー最終戦で第2日に巻き返しを目指す。
渋野(ラウンド後、中継局のWOWOWのインタビューで)「かなりグリーン上で苦戦してしまい、悔しい。スタート5ホールくらいアゲンスト(向かい風)で長い番手を持たされて難しかった。(序盤)1ボギーで耐えて、取りたいパー5(6番)で第3打を5ウッドで打ってチャンスにつけたところを入れられず残念。グリーン上で耐えることができなかった。長い番手を持つと、ロングパットが残ってしまうのは分かっていたので耐えられず悔しい。途中から(パットを)打ち切れないのが多かった。ショットに関しては前向きにとらえられるようなショットが多かったのでそこは良かった。15番が入れたかったが、16番でしっかり切り替えて(バーディーを)取ることができた。そこで取らないと、明日がどうかなと思っていた。パットが1個入ってくれればというのが多かった。短いパットを外したり、なかなかリズムに乗れず、しんどかった一日だった。明日もう少しスコアを良くしていかないと厳しいのかな。しっかり自分のプレーを徹底してできるように」