◆米女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 第1日(10日、英ウォルトンヒースGC=6881ヤード、パー72)
日本勢は過去最多の16人が参戦。初メジャー出場となった国内ツアー通算2勝の桜井心那(ここな、ニトリ)が3バーディー、1ボギーの2アンダー、70で好発進した。渋野日向子(サントリー)は1バーディー、4ボギーの75。畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で滑り出した。
急きょ世界ランク上位の資格で出場権が巡ってきた19歳・桜井が英国でハツラツとしたプレーを披露した。5、6番で連続バーディー。13番でボギーも、16番パー5でこの日3個目のバーディー。持ち前の飛距離と、グリーン上で安定したプレーを見せ、2アンダーの70で上位発進した。
「緊張感もなく、いつも通りプレーできた。後半から風が強くなり、バーディーがあまり取れなかったけど、しっかり耐えられた。アンダーで回ることができてホッとしている。結構いい位置で、びっくりしている」と笑顔で振り返った。
昨季国内下部ツアーで、新記録となる5勝を挙げて賞金女王に輝いた。今季レギュラーツアーでは7月に資生堂レディス、楽天スーパーレディースで2勝。前週の北海道meijiカップ前日(3日)に、初メジャー切符となる全英出場の知らせが届いた。「プレッシャーはない。目標は優勝」と強気に話していた。
第2日以降へ「出場が決まって、周りやファンの方も喜んでくれた。海外で頑張っている姿を見せたい」と誓った。大会前には2019年覇者・渋野日向子と練習ラウンドを共にした。当時20歳で世界中を驚かせた渋野のように、桜井が“シンデレラ”となる。