ツアー4勝の岩井千怜がパー4で14の大たたき まさかの池ポチャ5回


まさかの池ポチャに険しい表情の岩井千怜(カメラ・小泉 洋樹)

まさかの池ポチャに険しい表情の岩井千怜(カメラ・小泉 洋樹)

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(2日、北海道・ゴルフ5C美唄C=6472ヤード、パー72)

 強い風雨に見舞われた第1ラウンドと一転、晴天となったが、強めの風は吹き続けるコンディションで第2ラウンドが行われた。

 今季2勝、通算4勝の実力者の21歳、岩井千怜(ちさと、ホンダ)が左サイドに湖のような大きな池が広がる16番パー4(355ヤード)で「池ポチャ」を5回と苦しみ、14の大たたきを喫した。

 1オーバーの27位からスタートした岩井千怜は15番まで、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンでプレーを続けていたが、16番に大きな落とし穴が待っていた。

第1打 ドライバーで左の池

1罰打の第3打 ピンまで残り210ヤードを3ユーティリティーでグリーン左手前の池

1罰打の第5打 第3打と同じ位置から同じミス

1罰打の第7打 第3打、第5打と同じ位置から同じミス

1罰打の第9打 第3打、第5打、第7打と同じ位置から3ウッドに持ち替えるも同じミス

1罰打の第11打 第3打、第5打、第7打、第9打と同じ位置から3ウッドで、ようやくグリーン手前のラフへ

第12打 ピンまで30ヤードを50度のウエッジでピン奥3メートルへ12オン

第13打 入らず

第14打 やっとカップイン

 ホールアウトした岩井は冷静に状況と狙いを説明した。「池を越えると思って打ったんですけど、届かなかった。3回、池に落とした後(キャディーは)『(右サイドに)刻もうか』と言ったのですが、私は『行く(グリーンを狙う』と。14は記憶にありません。自分でもびっくりしています」と静かに話した。

 通算4勝で、今季も2勝でポイントランク4位の実力者。双子の姉、明愛(あきえ、ホンダ)とともに岩井ツインズとしてツアーで大活躍しているが、今大会では、まさかの大トラブル。1ホールの大たたきとしては、2017年NEC軽井沢72第1日の5番パー4で15をたたいた山田成美に次ぐツアー歴代2位の14。直後の17番パー3では6メートルのバーディーチャンスにつけて惜しくもパー。最終18番パー4もきっちりとパーで上がった。「17、18番でバーディーを取って応援してくれる方々に笑顔を見せたい、と思っていました」と話した。

 通算11オーバーで92位に急降下し、予選落ち。気持ちは次週のメジャー、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(7~10日、長崎・パサージュ琴海アイランドGC)に向いている。「今日のことはあまり考え過ぎないようにして、来週、優勝争いできるように頑張ります」と前向きに話した。

 次週の舞台は池ではなく、海に囲まれ、3つの海越えホールがある難コース。岩井千怜は雪辱を期して挑む。

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