８番ティーショットを放つ石川遼。通算３アンダーで８位に順位を上げた（カメラ・今西 淳）
◆米男子プロゴルフツアー ＺＯＺＯチャンピオンシップ 第２日（２０日、千葉・アコーディア習志野ＣＣ＝７０７９ヤード、パー７０）
首位と４打差の１７位から出た石川遼（カシオ）は４バーディー、３ボギーの６９で回り、通算３アンダーで８位に浮上した。
第１ラウンドではダブルボギーとした４番でバーディーを先行させた。「めちゃくちゃラッキーだった。ボギーでも仕方ないホールだが、（ピンそば）１０メートルに寄せて、それが入ってくれた」と笑みを浮かべた。前日の悪いイメージを払拭し、悪かったティーショットも修正し、最難関ホールを攻略して見せた。
最大瞬間風速１６・５メートルの強風の中でのプレー。「これだけ風が強いコンディションも数か月ぶり。タフでしたけど、風が強いコンディションは嫌いではない。自分のゴルフができればと思っていた」と苦にはしなかったという。
多くの選手がスコアを落とし、苦しんだ強風を味方にした。「僕は、風には助けられるものだと思ってやっているので、風が強い日は。なので助けてもらってばっかりだった」。風向きのジャッジは難しいが、いい意味で深く考えずに行っているという。「１～２ヤードの距離感を合わせることに集中力が持って行かれてしまうと、マネジメントが前のめりになってしまう。自分がいいショットを打てれば、この幅には行くという心を持つしかない」という心構えで強風のラウンドを楽しんでいる。
悲願の米ツアー優勝へ、首位とは４打差。「あと半分あって、スコアも動いていくし、（上位の）メンバーも変わっていくと思う。その中で自分のゴルフを最後まで貫くことができれば、チャンスがあるかもしれない」と残り２日間へ気を引き締めた。