岩井明愛、今季最終戦リコー杯Vで逆転賞金女王「最終戦だからこそ、一番楽しみたい」


笑顔でポーズをとる岩井明愛(左)と岩井千怜(カメラ・渡辺 了文)

笑顔でポーズをとる岩井明愛(左)と岩井千怜(カメラ・渡辺 了文)

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 練習日(21日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)

 女子プロゴルフツアーの今季最終戦で、メジャーのJLPGAツアー選手権リコー杯(報知新聞社後援)は23日から4日間、宮崎CC(6497ヤード、パー72)で行われる。年間女王を争うメルセデス・ランクで3位の岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=は21日、18ホールの練習ラウンドで調整した。前週3位で上との差を縮め、優勝なら女王初戴冠(たいかん)、逆転の最低条件は5位以上の中、いつも通りの楽しむ姿勢で挑む。

 南国の青空の下、初出場の岩井明は双子の妹、千怜(ちさと)とともに約6時間、18ホールの精力的な調整を行った。「宮崎はポカポカしていいな」。後半の1番は第1打後に千怜とフェアウェーをダッシュするなど、楽しそうな雰囲気で回った。

 昨季はメルセデス・ランク40位でシード初獲得も、この大会には出場できず、週末は妹の応援で歩いた。「出たくても出られなかった。今年は戦える立場になってうれしい」と笑顔を見せた。同ランク3位で、首位の山下に100・39ポイント差。優勝400ポイントの最終戦に逆転の望みをつないだ。「毎試合楽しんだら結果がついてくる」と強調しつつ「1位を狙えるチャンスがあるので、楽しみ」と意欲を示した。

 この1年間の成長ぶりを「少しだけ落ち着いてできるようになった。去年まで狭く感じたコースが広く見える」と実感する。難しいグリーン周りを警戒しながら「引き出しをたくさん使って戦いたい」と見据えた。姉妹の同時出場は大会史上初めて。「千怜と2人で最終日最終組で盛り上げられたら。最終戦だからこそ、一番楽しみたい」。持ち前のエンジョイ精神で最後まで突き進む。(岩原 正幸)

 ◆3人の女王争いの条件 山下は最終戦で他の2人を上回れば決定。申、岩井も優勝すれば、他選手の結果にかかわらず逆転となる。逆転の最低条件は申が13位以上、岩井が5位以上となっている。

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