◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第1日(23日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)
メルセデス・ランク首位で史上6人目、最年少(1988年ツアー制施行後)での2年連続年間女王を目指す前年覇者の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダー、首位と2打差の4位で滑り出した。
57・13ポイント差で追う同ランク2位の申ジエ(韓国)との2人1組での最終組対決。1番でグリーンを外したが、奥から約10ヤードの第3打を58度ウェッジでチップインバーディー。3番はグリーン左手前の難しいバンカーからピンまで約30ヤードの第3打をカップに入れて、思わずバンザイポーズ。「まさか入ると思っていなかった。めちゃめちゃうれしかった」と喜んだ。そのまま前半を2アンダーで折り返した。
後半は13番バーディー後、14番でボギー。申と一時は2打差に開いた。だが、16番パー3で6アイアンでのティーショットを1メートル強につけ、申と同スコアに。パーオン率61・11%とショットがぶれて、やや不満の残る内容ながら、初日を3アンダーにまとめてみせた。
「結構、ショットがぶれていた。今日は左右に曲がっていたけど、アプローチがすごく良かった。距離感も良かったので、本当に今日はショートゲーム(小技)に助けられた」とうなずいた。
ラウンド後はコーチの父・勝臣(まさおみ)さんとともに、最後の一人になるまで練習場で40分間、ショットの修正を行った。「18ホールやっていて、今日1回もいいショットを打てなかったので、ちょっと悩みながらのラウンドだった。明日はショットを(ピンそばに)つけられるように」と山下。
2年前のリコーカップに初出場した際には、父がキャディーを務めた。「2サムだからペースが速く、ドライバーと間違えてヘッドカバーを渡してしまった」(父)。親子にとって、そんなエピソードもいい思い出だ。
練習を終えた後は、宮崎CC名物の猫と遭遇し、「かわいい~」と山下のテンションも上がった。「今日は(申と)一緒に回らせてもらい、私自身も気持ちが入り、楽しく回れたのが大きい。明日も一緒に回らせてもらえるので、今日と変わらず同じ感じで」。首位と2差を追い、大会連覇と連続女王へ。第2ラウンド(24日)の山下、申の同組Rは午前10時46分にティーオフする。