「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が欧州女子ツアー出場へ 早ければ来年の参戦に欧州各地を視察


早ければ来年にも参戦する欧州女子ツアーに向けて、欧州各地を視察中の須藤弥勒(提供写真、オーストリアで)

早ければ来年にも参戦する欧州女子ツアーに向けて、欧州各地を視察中の須藤弥勒(提供写真、オーストリアで)

 史上初めてジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇し「ゴルフ天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=が早ければ来年にも欧州女子ツアー参戦を計画していることが23日、分かった。冬休みを利用して欧州の各地を視察。練習環境などをチェックした。

 弥勒は昨年6月にジュニア欧州選手権を大会記録で優勝。「その大会の直後に欧州女子ツアーの関係者からアマチュアとして推薦出場のオファーがありました。早ければ来年以降、出場できる機会がありそうなので、欧州の雰囲気を知るために各地を回っています」と同行している父の憲一さんは説明した。

 欧州女子ツアーからのオファーを受け、弥勒は意欲満々。欧州視察の一環としてオーストリア・ウィーンに滞在している弥勒は「欧州の芝生の質は北海道に近くて、私は大好きです。ジュニアの試合ですが、欧州の大会では相性が良いです。森林に囲まれた狭いコースも大好きです」と笑顔で話した。

 ただ、あくまでも照準は日本女子ツアーだ。日本女子ツアーの規約では満13歳で出場可能。2011年8月6日生まれの弥勒は来年の8月6日に「待ち望んでいる」13歳になる。「来年、ゴルフ5レディス(8月30日~9月1日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC)を含めて、その前後のトーナメントでデビューをします。とても、ありがたいことに主催者推薦のオファーをたくさん頂いております。その中で、どのトーナメントでデビューをするか、家族で話し合っています」と弥勒は話している。

 日本女子ツアーに軸足を置いて、欧州女子ツアーのほか、米国女子ツアーへのスポット参戦も視野に入れている。推定総額3億6000万円のスポンサー契約を結ぶ「天才少女」はワールドワイドな活躍を目指す。

 今回の欧州視察は家族も一緒でリフレッシュの意味合いもある。弥勒は「とても行きたい所があるので、お父さんに頼んで、視察の合間に連れて行ってもらうつもりです」と12歳の少女らしく無邪気に話した。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入り。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、13社・団体とスポンサー契約した。ピアノも得意で今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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