香川友が中学卒業 15歳7か月13日で最年少プロ誕生「マスターズ優勝を目指したい」 ジャンボ効果で飛距離増


中学の卒業証書を手にプロとしての決意を語った香川友

中学の卒業証書を手にプロとしての決意を語った香川友

 国内男子ゴルフの香川友(とも、15)が13日、千葉・野田一中を卒業し、15歳7か月13日での史上最年少プロが誕生した。

 この日、野田市内の同校で卒業式を終え「いろんな方からおめでとうと声をかけてもらい、うれしい気持ちです。(ツアーで)予選通過して、どんどん上を目指して、(将来は)マスターズ優勝と世界ランク1位を目指したい」と決意を語った。

 香川は昨年秋に行われた24年のツアー出場権をかけた予選会(QT)に、中学生としては異例の挑戦をし、3次まで進出して81位となった。日本ゴルフツアー機構(JGTO)内で話し合いが行われ、義務教育終了をもって出場資格が付与され、プロ転向が決まっていた。今月、改めてプロ転向に伴う会見を開く予定となっている。

 これまでは2007年にアマチュア優勝した石川遼が08年1月に16歳3か月で最年少ツアーメンバーとなった例があるが、香川は15歳7か月13日でツアープレーヤーとして最年少プロとなった。

 2月には尾崎将司(フリー)が主宰するジャンボアカデミー入り。国内最多ツアー94勝を誇る偉大な師匠の下で、飛距離も伸びて方向性も良くなったと明かした。平均飛距離はキャリーで300ヤードで、ランが出れば350~60ヤードを誇る。ジャンボ特製の素振り棒に、重りを香川用に調節したオリジナルの練習器具を使用している効果だという。「レジェンドなので、(これから)いろんなことを教わりたい。ジャンボさんに教わると全部が良くなる」とうれしそうに話した。

 父・正宏さんは「日本ツアーに出て、上位にいって、早めに優勝をしてもらいたい」と今後の活躍に期待した。

 ◆香川 友(かがわ・とも)2008年7月31日、千葉・野田市生まれ。15歳。1歳から父・正宏さんが経営する「関宿ゴルフ練習場」で打ち始める。ドライバーはキャリーでの飛距離で約300ヤード。小学6年の20年10月に茨城県内のミニツアーで、優勝したプロと同スコアの67でベストアマ、昨年7月の山梨オープンでもベストアマを獲得。これまでツアーは3試合に出場。憧れの選手はフィル・ミケルソン(米国)。4月からは通信制の代々木高に進学する。趣味、特技は海釣り、サーフィン、スケボー、野球。好物は吉野家の牛丼。175センチ、105キロ。

 ◆最年少プロ これまでは、石川遼が高校1年の2008年1月に16歳3か月で最年少ツアーメンバーとなった例がある。TP(ツアープレーヤー)登録では、他に高1の秋または冬にプロになった例が複数ある。

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