日本オープン、日本プロを各2回開催した本格的チャンピオンコース、茨城・セントラルGCの「平日限定あっぱれ鉄人プラン」が話題になっている。午前に1ラウンド、昼食を挟んで午後に1ラウンド。東西コース36ホールを完全制覇のビッグチャレンジだ。日が最も長い6月下旬“なんちゃってアスリートゴルファー”の記者(45)が挑んだ。
◆すべて問われる「心」「技」「体」
心技体。セントラルGCの「平日限定あっぱれ鉄人プラン」は、その全てが問われる。
第一に「心」。暑さ厳しい時期に1日2ラウンドを敢行するにはゴルフ愛と精神力が不可欠だ。
次に「技」。日本オープン、日本プロをそれぞれ2度も開催した超本格派チャンピオンコース。東西コース共にパー73。パー146の勝負にごまかしは利かない。
そして「体」。プラン名通りに“鉄人”の体力が求められる。
【午前7時20分】西コースからスタート。楽しく、厳しく、そして、長い一日が始まった。
【午前11時20分】まず1ラウンドが終了。昼食休憩は少し長めの1時間10分。正直、助かった。食事後、約20分、仮眠。貴重な時間だった。
【午後0時30分】東コースをスタート。通算25~27ホール目あたりが最もきつかった。ちょうど、その時間にこの日の最高気温30度を記録。体力低下と暑さのダブルパンチ。同じように鉄人プランに挑んでいる前の組3人の足取りも明らかに重い。前半に比べ、プレー進行は滞り気味だった。
【午後5時】「夕焼け小焼け」のメロディーの中ホールアウト。スコアは“200叩きの刑”と散々だったが、充実感は大きかった。
◆全部違うホール多い日40人挑戦
鉄人プランは9月中旬まで実施。「1日平均20人、多い日は40人が挑戦します。36ホールあるので、全部違うホールを回れることがセールスポイントです」と同GCの横山昌弘・統括マネジャー(44)は言う。
この日は“なんちゃってアスリートゴルファー”の記者と一緒に、アジアシニアツアーでプロデビューした“なんちゃってプロ”の横峯良郎(55)も挑戦。「さすがメジャーを4度も開催したコース。やりがいがあった。グリーンの状態も良かった」と満足そうに話した。
昼食休憩を含め、約10時間の長丁場。“完走”できるかどうかは外的要因にも左右される。雷雨などで中断すると2ラウンドできないこともある。その場合でも返金はない。「心技体」に加え、時の運の勝負でもある。
◆水分補給十分に帰り運転も注意
これから暑さはピークを迎える。「十分に水分を補給し、くれぐれも体調管理に気をつけてください」と横山マネジャーは強調する。体調管理の重要性はコース内だけにとどまらない。帰路、疲労を抱えたまま運転することになる。実際、私は途中で猛烈な眠気に襲われ、サービスエリアで30分仮眠。帰りのドライブでは絶対に無理をしてはいけない。小学校の遠足で先生に言われた言葉を思い出す。「家に帰るまでが遠足です」。2ラウンドゴルフも同じ。無事に家に帰った時点で「鉄人ゴルファー」を襲名できるのだ。(竹内 達朗)
◆セントラルゴルフクラブ 19東西パー7374年4月開場。コース設計は西野譲介氏。東コースは7262ヤード(チャンピオンティー)、パー73。西コースは7129ヤード(同)、パー73。74、76年日本オープン、85年日本プロ、75年日本アマを東コースで、97年日本プロを西コースで開催。両コースともベントの2グリーン。「平日限定あっぱれ鉄人プラン」(2ラウンド)は9900円~。通常1ラウンドは平日6362円~、土休日は1万3349円~。いずれもセルフ、乗用カート、昼食付き。所在地は茨城・行方市麻生2196。問い合わせ、予約は同CC(TEL0299・72・1155)まで。