米ペパーダイン大4年の肥後莉音が父の故郷でデビュー 豪州出身で夏に日本のプロテスト受験へ


肥後莉音

肥後莉音

 国内女子プロゴルフツアーの前週大会、Vポイント×ENEOS(15~17日、鹿児島高牧CC)で21歳のアマチュア・肥後莉音(りおん、米ペパーダイン大4年)がツアーデビューした。結果は予選落ちだったが、ウェッジ、パットが得意で、オーストラリア生まれの異色の経歴からプロを目指す逸材だ。

 両親は日本人で、父・正史さんの仕事の関係でオーストラリア・ゴールドコーストで生まれ、11歳で父の勧めでゴルフを始めた。

 米国の大学に進学し、スポーツ医学を専攻する。「まずはプロを目指しているけど、理学療法士もバックアップとして」。勉強に忙しく、文武両道の大学生活を送っているという。試合でキャディーを務めた父によると、大学は“飛び級”で3年半で卒業を予定。4月の後半に卒業し、ゴルフの活動もあるため、6月までは米国にいるそうだ。

 今回が約5年ぶりの日本で、父の地元・鹿児島でツアー出場の第一歩を踏み出した。「これがJLPGAの最初のトーナメントなので、良い経験になると思います。すごく楽しくプレーできました」と笑顔を見せた。

 「最終的には米国でプレーしたいけど、日本もすごくいいツアーがあり、今年(夏から)プロテストを受けます」と意欲的に話した。

 ◆肥後 莉音(ひご・りおん)2003年1月26日、オーストラリア・ゴールドコースト生まれ。21歳。幼少時は新体操に励む。11歳でゴルフを始める。19年ノーザンテリトリークラシック優勝。米国・ペパーダイン大に進学し、在学中。23年には全米大学NCAAオールアメリカンに選出。158センチ。

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