金谷拓実が逃げ切り開幕戦制す 大会前に語った「目の前の一つ一つの試合で結果を」…アマ中野麟太朗は4位


1番、バーディーショットを沈めギャラリーの声援に応える金谷拓実 (カメラ・豊田 秀一)

1番、バーディーショットを沈めギャラリーの声援に応える金谷拓実 (カメラ・豊田 秀一)

◆男子プロゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ 最終日(31日、三重・東建多度CC名古屋=7069ヤード、パー71)

 第3ラウンド(R)の未消化分と最終Rが行われ、単独首位で出た金谷拓実が最終Rを65で回り、通算23アンダーで開幕戦を制した。金谷がホールアウト後、後続でプレーしている選手が金谷のスコアに並ぶ可能性が消滅したためで、21年に続く大会2勝目で、昨年9月のフジサンケイクラシック以来の通算6勝目。

 ツアー史上8人目のアマチュア優勝を狙った中野麟太朗(早大2年)は18アンダー4位。石川遼は67で8アンダー41位。

 金谷はこの日、トップと2打差の暫定4位からスタート。第3Rの11番から4バーディーを重ね、64のベストスコアで単独首位に浮上して最終Rを迎えた。勢いそのままに、開始2連続バーディーから前半で5つ伸ばすなど、ショット、パットともに好調ぶりを見せつけた。

 昨年の日本ツアー賞金ランク3位で欧州ツアーの出場資格を有するが、なかなか出場権がおりてくる状況にはない。年明けは米ツアー1試合(ハワイ)とアジアンツアー3試合を転戦。大会前には「もう少し去年の資格で(欧州で)出られる試合もあるかなと思って準備をしてきたが、仕方ない。その中で目の前の一つ一つの試合で結果を出せれば」と話していた。

 2月には、東北福祉大の先輩で尊敬する松山英樹(LEXUS)が米ツアーで9勝目の復活優勝。「松山さんの日々練習する姿を学生の頃からたくさん見てきた。いい時も悪い時も続けているから。松山さんのすごさを感じました」と改めて刺激を受けた様子で語った。

 自身も22年には、欧州を中心に海外で数多くプレーした。世界に目を向ける25歳は国内開幕戦Vを足掛かりに、飛躍の2024年とする。

 ◆金谷 拓実(かなや・たくみ)1998年5月23日、広島・呉市生まれ。25歳。5歳でゴルフを始め、広島国際学院高2年の日本アマ選手権で17歳51日の大会最年少V。東北福祉大で18年アジア太平洋アマ選手権優勝。19年の三井住友VISA太平洋マスターズでツアー4人目のアマVを達成。20年にプロ転向し、同年11月のダンロップフェニックスでプロ初V。通算6勝。昨季賞金ランク3位。172センチ、75キロ。家族は両親と兄。

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