男子ゴルフの欧州ツアー、ヒーロー・インド・オープンで日本勢5人目の同ツアー制覇を果たした昨季日本ツアー賞金王の中島啓太(フリー)が1日、インドから成田空港に帰国した。
この日発表になった世界ランキングは111位から78位に浮上し、日本勢2位に。今夏のパリ五輪代表圏内に入った。「一気に2番手になるとは思っていなかった。チャンスが出てきた。これから1試合1試合大事になると思うし、もう一回日本のユニホームを着られるように頑張りたい」と話した。
今季から主戦場とする欧州で、参戦6試合目にして早くも1勝を挙げた。松山英樹から「おめでとう。すごいな」とメッセージが届いたこともうれしかった。「『最終日のバックナインでオーバーパーを打ってしまったので情けないです』と返したら『それは勝てば全く関係ないよ』って言ってくれた」。
同じ3月31日、日本ツアーでは、ジュニア時代から背中を追ってきた金谷拓実が勝利。同日Vを達成した。「最終日のスタート前にロッカールームでずっとJGTO(日本ゴルフツアー機構)のサイトを見ていた。残り3ホールで2位と差があったので、100%勝つだろうなと思った。一緒に優勝したらすごいなって。だから絶対に勝ちたいなと思って気合が入った」と明かした。
次戦は日欧共催のISPSハンダ欧州・日本トーナメント(25~28日、静岡・太平洋C御殿場)。「日本人有利ではあると思うけど、おそらくコースセッティングはヨーロッパ側がするので、フェアウェーの長さとかグリーンの速さ、ピンの位置も全然違うと思う。一打一打変わらず、スイングに集中したい」。今年初となる日本のファンの前でのプレーを、楽しみにした。