ゴルファーの皆様、サポーターのご家族様、お元気ですか?ジュニアゴルフニュージーランド代表小堀亮三です。春のゴルフシーズンもスタートし、新しい環境でゴルフに打ち込む皆さんも多いことと思います。ジュニアゴルフニュージーランドでも、3名の新しいゴルフ留学ジュニアを迎えました。朝晩冷え込む日も多くなってきたニュージーランド南島カンタベリーですが、柔らかい秋の日差しの下、皆黙々とそれぞれの課題に取り組んでいます。土日開催の地元ジュニアトーナメント、ワールドアマチュアランキング対象の南島U19U16も控えていますので、まだまだ忙しい日々は続きそうです。
無事進級試験を終え、昨年の12月に帰国して日本でたっぷり充電した、ミカナさんとソラさん。年明けのダニー・リーインビテーショナルを皮切りに、NZ 北島U19と遠征をこなし、南島に戻ってカンタベリーストロークプレーへ。U19女子の部でミカナさんが、U16でソラさんが優勝しました。更にソラさんは自身のWAGR ポイント獲得とランクアップのため夏のオタゴへ遠征。ニュージーランドのゴルフ発祥地でもある、名門バルメキュアンコースで開催された南島ストロークプレーチャンピオンシップに出場し、女子の部で3位と健闘。WAGR ポイントも獲得し、ランキングも去年の4月5000位でスタートしてから、あっという間に3桁圏へと入ってきました。その後2人は、ニュージーランドストロークプレーにも出場。予選を通過し、ソラさんが7位と健闘しました。今やNZ ナショナルの大会にもすっかり場馴れし堂々としたもので、8ヶ月前こちらに来たばかりの頃の様子をもはや思い出せないほど、落ち着いた立ち振舞いです。
新しいゴルフ留学メンバーも続々とニュージーランド入りしています。1月末に15才のシュンスケくん、3月〜4月日本の春休み期間に15才のラニイさんと14才の カンイチロウくんが加わりました。シュンスケくんとカンイチロウくんは我が家ステイゴルフキャンプを経て、リピートで長期ゴルフ留学プランを選択。ラニイさんはズームミーティングを経てJGNZ ゴルフ留学プログラムを選択。皆ご家族の声援と激励を背に海を渡って来てくれました。JGNZのプログラムに参加して、ここランギオラGCをベースとして活動。恵まれた練習環境から、JGNZ のジュニア参加大歓迎のランギオラ・クラブコンペに毎週挑戦。そこからは、桃花と一磨が通ったのと同じルートが、ここランギオラには用意されています。そして(全ては本人の努力次第ですが)、その先にはNCAAやプロツアーの舞台が待っているわけです。無事にホームステイ先も決まり、ジュニアを温かく見守るクラブメンバーと頼もしい2人の先輩に助けられ、少しづつ環境に慣れてゆくことでしょう。本当にこれからが楽しみなジュニアたちです。
今年の夏も、ジュニアと元ジュニアゴルファーが、冬の日本から短期ゴルフキャンプに来てくれました。小学6年生のカズトくんと大学ゴルフ部のイオリくんです。カズトくんは日本でのHC は無くこちらで取得し19からのスタート。12才ということで、スコアを追うよりもこちらのクラブコンペやトーナメントに参加し、ニュージーランドのゴルフ環境を体験してもらうのがねらい。1ヶ月間のキャンプの総仕上げに36ホールを周り切り、HC も19から11へ。ゴルフをのびのびと楽しみながらも短い期間で驚くほどの成長を見せてくれました。イオリくんは15才のときにJGNZ 中期ゴルフ留学プログラムに参加、6年後びっくりするほど立派になって帰って来てくれました。一磨とも既知の仲です。毎日のファンダメンタルにコツコツと取り組むことの大切さをちゃんと知っているところなど、やはり元ジュニアはさすがだなあと思いました。努力の成果はミカナさん・ソラさんとともに参戦したNZ ナショナルストロークプレー、NZ 屈指の難コースパラパラウムで初日74というスコアとして、さらにキャンプ最後のランギオラコンペで、6バーディー、1ボギーの67という素晴らしい形で現れました。カズトくん・イオリくんの今シーズンの活躍を、ニュージーランドから皆んなで応援していますよ。
桃花一磨共に毎年12月末から正月明けまで、ホームのランギオラとペガサスで練習に打ち込み、オーストラリアの試合に参戦というスケジュールが恒例となった我が家。桃花に続いてツアープロとなったルーキーの一磨ですが、オーストラリアツアーマレーリバーにおいて、おかげさまでプロ初優勝を飾ることができました。桃花も好調で3日目には何と姉と弟が同組というびっくりな展開に。ムービングデー3日目の同組直接対決は、一磨64、桃花66で、弟の勝利。最終日、一磨は3打差の単独首位でスタート、桃花は弟を4打差で追って4位タイでスタートし、2位に2打差で一磨が優勝、桃花は1つ順位を上げて3位タイ。追い上げる桃花のプレーも存分に見ることができました。いやーこんなに心臓バクバクのゴルフ中継は初めてでした。一磨は翌週のビクトリア、そしてシドニーでも優勝、同シリーズ3勝を挙げ、オーストラリアPGA ツアー年間チャンピオンとなりました。皆様のご声援誠にありがとうございました。桃花はオーストラリアの後LET 初戦のケニア・モロッコ、アフリカ大陸→ニュージーランド→LET オーストラリア→サウスアフリカとツアーを続けます。一磨とはスタンスが違うものの、彼女らしく自分のゴルフと共に世界を周る充実した日々を送っています。先週のLET ニューサウスウェールズ女子オープンでは8位とトップテンに入る健闘ぶりを見せました。クラブもミズノへチェンジ、心機一転新しい冒険の旅へと足を踏み出しています。
これからも長期留学ジュニアたちの挑戦や成長の過程、桃花や一磨の近況報告、ニュージーランドのゴルフ環境あれこれなど、こちらでお伝えできれば幸いです。次回は 新人さんたちの活躍・奮闘ぶりなどもお伝えできるかと思います。どうぞお楽しみに。
それではまた。
◆小堀亮三
1966年生まれ、神奈川県出身。中央大学仏文科を3か月で中退後、オフロードバイクのレースに参戦するために単身渡米、その後10年に渡り住み続けることとなる。UCSD卒業(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。ニュージーランドの広大なオフロードトレイルライディングに魅せられ、2007年、妻、娘(当時8歳)、息子(当時5歳)の家族4人でニュージーランドへ移住し1年と半年後に永住権を取得。ふとしたきっかけでニュージーランドがゴルフ天国であることにも気づき、自身もどっぷりとはまり腰を痛めることに。今はゴルフに熱中する子ども達をサポートするかたわら、ジュニアゴルフNZを運営。
職歴 オフロードバイク業界でイベント企画運営をメインに輸入卸売、コラム執筆等、多岐に渡り30年。が、ゴルフに熱中する子ども達の影響と数々の幸運な出会いにより、一念発起、50歳でジュニアゴルフNZを開業する。現在はバイクとゴルフ2足の草鞋を履き、日本とニュージーランドを行ったり来たりの生活を送っている。
活動拠点 ニュージーランドでは南島のランギオラ。日本では群馬県の浅間高原、北軽井沢
趣味 家庭菜園とブログの更新(http://juniorgolfnewzealand.blog.jp)