タイガー・ウッズ「全てがかみ合えば、もう一度優勝できる」 マスターズ6勝目へ


 【オーガスタ(米ジョージア州)9日=高木恵】男子ゴルフのメジャー初戦、マスターズは11日にジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで開幕する。タイガー・ウッズ(米国)が9日、公式会見に臨み「全てがうまくかみあえば、もう一度優勝できると思う」と大会6勝目へ強い意欲を示した。

 8日にインコースを回り、この日はアウトコースをフレッド・カプルス、ジャスティン・トーマス(ともに米国)とラウンド。1995年のデビューから、今年で25度目の出場となる。「もう29年もここでプレーしている。プロとして初めてのメジャーをここで優勝できたことは私の人生の一部。(97年の)初優勝は父と抱き合い、(2019年の)5度目の勝利では息子と抱き合えた。このトーナメントは私の人生と家族にとって、とても意味のあるもの」。マスターズへの特別な思い入れを口にした。

 21年2月の自動車事故で右脚に重傷を負ったウッズは、復帰戦となった22年のマスターズで47位。昨年大会は足底筋膜炎の悪化を理由に最終日の競技開始前に棄権し、直後に右足首の手術を受けた。その後は足首の手術を受けたが「まだ毎日痛む」という。

 今年は2月に復帰したジェネシス招待でインフルエンザのため途中棄権した。その後は実戦から離れて調整してきた。「以前のように長時間の練習はできないから集中してやるしかない。それが今週、実を結んでほしい。ティーボックス以外のショットはすべて挑戦だ」。細部まで知り尽くしたコース。経験も力に変え、48歳は戦い抜く。

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