タイガー・ウッズがマスターズ史上単独最多の出場24大会連続予選通過 決勝ラウンドでは史上最多の6勝目を目指す


◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ 第2日(12日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)12日】日没順延となった第1ラウンドの未消化分と第2ラウンドが行われた。

 大会歴代2位の5勝を誇る48歳のタイガー・ウッズ(米国)は第1日に13番まで消化し、2バーディー、1ボギーの暫定17位と、まずまずのスタートを切った。第2日は、第1ラウンドの未消化分5ホールと第2ラウンド18ホールの計23ホールをプレー。第1ラウンドは14番、18番でボギーをたたき、1オーバーの73で、首位と8打差の35位で終えた。第2ラウンドは4バーディー、4ボギーの72で回り、バンカーの砂が舞うほどの強風の難しいコンディションで通算1オーバーをキープ。ウッズがホールアウトした時点で、首位と8打差の28位に浮上した。

 その時点で予選通過ライン(50位タイ以内)は通算4オーバー。ウッズは決勝ラウンド進出を確定させた。ウッズは前回まで出場23大会連続で予選通過をしており、フレッド・カプルス(米国、1983~2007年)、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ、59~82年)と並んでトップだった。今回で、単独トップの出場24大会連続予選通過を決めた。

 21年2月の自動車事故で右脚に重傷を負ったウッズは、復帰戦となった22年のマスターズで47位。昨年大会は足底筋膜炎の悪化を理由に最終日の競技開始前に棄権し、直後に右足首の手術を受けた。その後は足首の手術を受けたが「まだ毎日痛む」という。それでも、9日の公式会見では「全てがうまくかみあえば、もう一度優勝できると思う」と大会6勝目へ強い意欲を示していた。第1日終了後も「足の痛みはあるが、大丈夫だ」と前向きにコメントしていた。

 第2ラウンドでは6番パー3ではチップインバーディー。550ヤードの15番パー5では2オンに成功してバーディー。全盛期をほうふつとさせる技と豪打でオーガスタを沸かせた。

 故障をかかえる48歳にとって、第1ラウンドの未消化分5ホールと第2ラウンド18ホールの計23ホールをプレーした第2日が大きなポイントだったが、長い一日を堂々と乗り越えた。

 単独トップの出場24大会連続予選通過を決めたウッズは、決勝ラウンドでは、さらなる偉業に挑む。

 ウッズがホールアウトした時点では12番まで消化して通算7アンダーのブライソン・デシャンボー(米国)がトップ。8打は大きな差だが、これまで数々のドラマをつくってきたウッズは、「帝王」ジャック・ニクラウス(米国)に並ぶ大会最多の6勝目を目指して、残り36ホールを戦う。

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