地元・熊本出身の21歳が66の猛チャージで41位から3位にジャンプアップ 慣れ親しんだ地で逆転初優勝狙う


通算5アンダーで3位に浮上した竹田麗央(カメラ・豊田 秀一)

通算5アンダーで3位に浮上した竹田麗央(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス 第2日(13日、熊本空港CC=6518ヤード、パー72)

 首位と6打差の41位から出た地元・熊本出身の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が8バーディー、2ボギー、この日最少の66をマークし、通算5アンダーで3位に急浮上した。高校時代から慣れ親しむコースで悲願の初優勝へ3打差逆転を狙う。岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=が8アンダーで首位をキープし、大会連覇へ王手をかけた。

 地元の応援を背に悲願へ大きく近づいた。カットライン上からスタートし、16番パー3ではホールインワン寸前のショットを披露。コントロールして9アイアンで放った一打は、手前からカップに近づき30センチにピタリとつけた。「昨日(12日)はセカンド(ショット)の距離感が合っていなかった。今日は抑えめに打った」。熊本国府高時代、週に1度は必ず回っていたコースだけに、修正もしやすい。

 大会最終日は熊本地震が発生して丸8年となる。中学1年だった震災当時、この大会にボランティアとして参加する準備をしていたという。「すごく怖かったのを覚えている。苦労された方もたくさんいると思うので、少しでも元気づけられたら」。今週は普段よりも、多くのファンが応援に駆けつけている。地元への恩返しを胸に、今季4度目となる最終日最終組でツアー初優勝をつかみ取る。(富張 萌黄)

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