タイガー・ウッズがマスターズ自己ワーストスコアの82の大たたきで52位後退


◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ 第3日(13日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 【オーガスタ(米ジョージア州)13日】大会歴代2位の5勝を誇る48歳のタイガー・ウッズ(米国)は、2バーディー、8ボギー、2ダブルボギーの82と崩れ、通算11オーバーとなった。マスターズでは2022年第3ラウンド(R)、最終Rの78を超える自己ワーストスコアの大たたきで、22位から52位に後退した。

 マスターズ史上、単独トップの出場24大会連続予選通過を決めたウッズが、第3Rでは一転、第苦戦した。スコアをひとつ落として迎えた7番パー4。第3打をバンカーに入れ、第4打は約5メートルオーバー。4オン2パットのダブルボギーをたたいた。続く8番パー5。バーディーを取りたいチャンスホールで第1打を左の林に打ち込み、第2打は出すだけに。約1メートルのボギーパットを外し、まさかの連続ダブルボギーとなった。9番パー4もボギーで前半で42と崩れた。 後半も14番から4連続ボギーをたたくなど苦しみ、40とさらにスコアを落とした。マスターズでの自己ワーストスコアを4打も更新してしまった。

 2020年最終Rの12番パー3で3度もクリーク(小川)に入れて「10」をたたいた時でも76で収めたウッズが、この日はズルズルとスコアを落とした。

 21年2月の自動車事故で右脚に重傷を負ったウッズは、復帰戦となった22年のマスターズで47位。昨年大会は足底筋膜炎の悪化を理由に決勝Rで棄権し、直後に右足首の手術を受けた。その後は足首の手術を受けたが「まだ毎日痛む」という。9日の公式会見では「全てがうまくかみあえば、もう一度優勝できると思う」と大会6勝目へ強い意欲を示していたが、首位のスコッティー・シェフラー(米国)とは18打差となり、もはや優勝は絶望的となった。

 第1、2日に比べると、この日は足をやや引きずる姿も。額から汗を流しながら、18番グリーンに帰ってきたウッズをパトロン(観衆)は、スタンディングオーベーションで迎えた。18番は約20メートルのバーディーパットがわずかに外れてパー。右手を軽く挙げて大歓声に応えた。その姿は、スーパースターの貫禄が漂っていた。最終日も最後までウッズのプレーを見ることを多くのパトロンが望んでいる。

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