ゴルフ・米ツアー本格参戦2年目の勝みなみがメジャー自己最高&日本勢最高の9位 躍進の秘訣はパットにあり


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第1戦 シェブロン選手権 最終日(21日、米テキサス州カールトンウッズ・クラブ=6889ヤード、パー72)

 第3ラウンド(R)の残りと最終Rを行い、勝みなみ(25)=明治安田=は最終Rを1バーディー、3ボギーの74で回り、通算5アンダーで日本勢最高&メジャー自己最高位の9位に入った。畑岡奈紗(25)=アビームコンサルティング=は3アンダーの13位、山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=は2アンダーの17位だった。世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)が13アンダーで初制覇。ツアー最多記録に並ぶ出場5戦連続優勝を達成し、賞金120万ドル(約1億8480万円)を獲得した。

 米ツアー本格参戦2年目の勝が、海外メジャーで初のトップ10入りを果たした。昨年は予選落ちした大会で、初日から優勝争いを演じた。最後は耐える展開となったが、充実の4日間を振り返り「本当に楽しかった。コースの見え方が全然違った」と1年間の成長を実感した。

 ハードな日程を乗り越え、見せ場もつくった。この日は悪天候により順延となっていた第3Rの14番から再開。18番でイーグルを奪って会場を沸かせ、4打差の7位で最終Rへ進んだ。「いい流れをつかめるかと思ったが、ショットが荒れていた」とフェアウェーキープ率50%、パーオンは7度のみだった。それでも、アプローチで寄せて、パーを拾い74。ジュニア時代からしのぎを削ってきた畑岡と同組だったが「とにかく自分のプレーに集中した」と意に介さず、冷静さを貫いた。

 ルーキーイヤーの昨年は、ポイントランク74位で、ギリギリながらシード権を獲得した。平均パット数は28・77で堂々の3位。今季はここまで、昨季を上回る28・59(13位)と、グリーン上の安定感が目立つ。第2Rでは30メートル近いバーディーパットを沈めるなど、今大会でもパターは武器になった。

 「いろいろ勉強になった。課題が見つかる1週間だった」とショット面の修正を誓いつつ、米ツアー初Vは手の届くところにある。「まだまだ伸びしろしかない。頑張って優勝に一歩でも近づけるよう頑張りたい」。次戦は一時帰国し、国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップ(5月2日開幕、茨城GC東C、報知新聞社後援)を迎える。海外で自信を深めた25歳が、日本で3度目のビッグタイトル獲得へ挑む。次は、勝つ。

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