「きょうは祝日ですか?」大歓声に石川遼ビックリ…14年前「58」で大逆転V達成の大会 2打差3位の好発進


18番、バーディーを決めて佐藤キャディーとグータッチする石川遼(右)

18番、バーディーを決めて佐藤キャディーとグータッチする石川遼(右)

◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第1日(2日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)

 10年大会最終日で世界主要ツアー最少の58をマークして優勝した石川遼(32)=カシオ=が5バーディー、1ボギーの66で回り、首位と2打差の3位と好発進した。22年三井住友VISA太平洋マスターズ以来、2シーズンぶりのツアー19勝目と14年ぶりの今大会Vを目指す。選手会長の谷原秀人(45)=国際スポーツ振興協会=が64で首位。1打差の2位に南アフリカのショーン・ノリス(41)=JOYX GC=が続く。

 名古屋で最も格式が高いとされる名古屋GC和合Cの高速グリーン。石川は最終9番パー4で3メートルのバーディーパットを慎重に打つと、ボールはゆっくりと転がり、最後のひと転がりでカップに沈んだ。「ジャストタッチで狙って、ジャストタッチで入った」と会心の一打を振り返った。

 この時点で、まだスタート前の選手もおり、最終的に3位発進となったが、石川がホールアウトした瞬間は堂々の暫定首位。平日にもかかわらず、グリーンを取り囲んだ大ギャラリーから大歓声が沸き起こった。

 「きょうは祝日ですか? 大歓声はうれしい。感謝しかありません」。日本男子ツアーの“顔”は笑顔で話した。この日の観衆は4423人。女子ツアーには劣るものの、男子ツアー初日としては今季最多を記録。第2日から最終日までは祝日が続くため、さらに観衆が増えること間違いない。

 10年大会最終日に58で回り、6打差大逆転優勝。日本中を驚かせた。14年ぶりに“石川遼劇場”が再演されることがあれば、名古屋は白熱のゴールデンウィークとなる。(竹内 達朗)

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