須藤弥勒 モンスターに刺激「ゴルフ界の井上尚弥選手になる」


「ゴルフ界の井上尚弥を目指します」という大きな野望を明かした須藤弥勒(提供写真)

「ゴルフ界の井上尚弥を目指します」という大きな野望を明かした須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「ゴルフ天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=は7日、茨城・イーグルポイントGCで行われたプロパッティングツアーの第10戦、第11戦に出場し、それぞれ4位と3位と好成績を残した。プロパッティングツアーで歴代2位の通算3勝を挙げており、今季も総合ポイントランキング2位。8月に予定されている日本女子プロゴルフレギュラーツアーデビューに向けて、着実に成長している弥勒は「昨日(6日)はライブ配信で井上尚弥選手のタイトルマッチを見ました。将来、私もゴルフ界の井上尚弥選手を目指します」と刺激を受けた。

 「2032年ブリスベン五輪で金メダルを獲得します」「世界で一番、有名なゴルファーになります」。弥勒は、これまで壮大な野望を明かしてきたが、ついにゴルフの枠を超えた野望が飛び出した。

 6日の夜、プロボクシングのWBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級統一王座の井上尚弥(31)=大橋=が、元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(29)=メキシコ=に6回TKOで勝利した一戦を家族とともにライブ配信で観戦した。弥勒は「井上選手は強いし、格好いい。東京ドームを満員にしてしまうカリスマ性がすごい。将来、私も井上選手のような存在になりたい、と強く思いました。ゴルフ界の井上選手を目指します」と目を輝かせて話した。

 弥勒は、東京ドームの大観衆を沸かせた井上の華々しい活躍だけではなく、東京ドームにたどり着くまでの道程にも注目している。「ボクシングに詳しい父(憲一さん)に『井上選手はアマチュア時代にアジア選手権の決勝で負けて目標としていたロンドン五輪(2012年)に出場できなかった。それから、本人と家族以外は分からないような壮絶な努力を重ねて今の井上選手がいるんだ』と教えられました。私も井上選手のようになるためには、今以上に努力しないといけない、と感じています」と弥勒は、一転、神妙な表情を見せて話した。

 2022年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、これまで弥勒はダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ15社・団体と推定総額3億6000万円以上のスポンサー契約を結んだ。4月に中学生となった弥勒は今年の8月6日に13歳の誕生日を迎え、日本女子プロゴルフツアーが定める出場可能な年齢に達する。8月6日以降にレギュラーツアーでデビューが予定されている。

 注目度が増している現状に父・憲一さんは「応援してくれるファン、スポンサーの方々はたくさんいますが、中には、批判する方々もいます。弥勒は、すべての声を力に変えて頑張っていくしかありません」と話す。

 「ゴルフ界の井上尚弥」の道は、はてしなく遠い。応援もブーイングもすべてを受け止めて、弥勒はファイティングポーズを固めて戦い抜く覚悟だ。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ15社・団体と推定総額3億6000万円以上のスポンサー契約を締結。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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