片岡尚之、暫定首位の好発進 「久しぶりに解放した」強気のパッティングが奏功


10番でティーショットを放つ片岡尚之(カメラ・富張萌黄)

10番でティーショットを放つ片岡尚之(カメラ・富張萌黄)

◆男子プロゴルフツアー バイ・ザ・プレーヤーズ 第1日(9日、群馬・ザ・クラブゴルフビレッジ=7172ヤード、パー72)

 ツアー唯一のステーブルフォード方式(ポイント制)の大会第1ラウンドが行われた。ツアー1勝の片岡尚之(CS Techonologies)は8バーディー、1ボギーの65で回り、15点で暫定首位と好発進を決めた。

 スタートからいきなりOBとなった。出だしの10番は普段、3ウッドか5ウッドを選択するという。だが、この日は同組の出水田大二郎から「今日全ドラっしょ」と声をかけられ、ドライバーを握った。大きく曲がり、打ち直しの3打目もフェアウェーバンカーに入り、心が折れかけたという。そんな中でもピン手前4メートルのボギーパットをねじ込み、「ボギーで収まってくれて、一日流れ的に良かったかな」と笑った。その後は8つのバーディーを奪い、首位でホールアウトした。

 2年前に開催された前回大会では7位となった。変則的な大会方式にも「僕のプレースタイルと合っている」と自信を見せる。2季連続1ラウンドの平均パット数1位を誇るパターの名手。「ほどほどのチャンスがあればパッティングで決めることができる」とこの日も最終9番で15メートルを沈めた。普段のパッティングはジャストタッチ気味だが、今週は強気で打っている。「元々、強気で入れるのが好きだった。返しで1・5メートルが残ると神経を使って脳が疲れてしまう。今日は久しぶりに解放した」と報道陣の笑いを誘った。

 前週は優勝争いを繰り広げながらも、1打差2位に終わった。「先週も終盤で負けてしまった。4日目の終盤でトップや2位にいたら、先週みたいなことはないようにしたい」と3年ぶりとなる2勝目への意欲を燃やした。

 ◆ステーブルフォード方式 アルバトロス8点、イーグル5点、バーディー2点、パー0点、ボギーがマイナス1点、ダブルボギー以上またはホールアウトしない選手はマイナス3点とスコアを得点化して順位を競う。良いスコアほど得点が高く、大たたきしても3点しか失わないため、攻撃的なゴルフが展開される。

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