石川遼「自分のゴルフ感をアップデートできる機会」 トップ通過で25度目のメジャー挑戦


全米オープン切符を獲得した(左から)河本力、石川遼、清水大成

全米オープン切符を獲得した(左から)河本力、石川遼、清水大成

 男子ゴルフの海外メジャー第3戦、全米オープン(6月13~16日、ノースカロライナ州パインハースト・リゾート)の日本地区最終予選が20日、滋賀・日野GC(6910ヤード、パー70)で34人による36ホールのストロークプレーで行われ、石川遼(32)=カシオ=は通算9アンダーで河本力(24)=大和証券=と並んでトップ通過を果たした。「前向きな気持ちで去年も行けたし、すごい楽しみな気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。

 石川は66、65で回り、2年連続8度目の切符を獲得した。前日19日まで行われていた関西オープンの決勝ラウンドでは連日ボギーなしの65をマークし、今季ベストの5位フィニッシュを決めており、この日も好調をキープ。初めてのコースとあって、最初の18ホールは手探り状態でのラウンドだったが「3パットもなかったし、ショットも非常に良かった。今日もいい経験が出来た」。5日間続いた108ホールの真剣勝負を終え、疲労よりも達成感をにじませた。

 自身25回目のメジャー挑戦となる。現在は日本を主戦場とする石川にとって、メジャーの舞台は「毎年、自分のゴルフ感をアップデートできる機会」でもある。「去年の全米オープンを経て、めちゃくちゃ収穫があって、今日まで生かし続けている。もう出汁(だし)がでないくらいまで、つぶしまくるというか」。

 決勝ラウンドに進み63位だった昨年大会を思い返しながら、高めていくべき課題と向き合ってきた。「そうして毎日毎日やってきた。そういう意味では、普通にできるに越したことはない。背伸びするというよりは、自分のゴルフをするしかない。それを普通に伸ばしていくしかない」。1年間積み上げてきたものを試す、絶好の機会になるはずだ。

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