木下稜介、全英切符「報われた」 19年大会では令和初の快挙、妻の助言でショートゲーム磨き3年ぶりツアーV


通算12アンダーで優勝した木下稜介(カメラ・岩田 大補)

通算12アンダーで優勝した木下稜介(カメラ・岩田 大補)

◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン 最終日(26日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7461ヤード、パー72)

 首位で出た木下稜介(32)=ハートランド=が、3バーディー、2ボギーの71で回り、通算12アンダーで優勝を果たした。21年ダンロップ・スリクソン福島オープン以来、3年ぶりのツアー3勝目。2打差2位の高君宅(コ・グンテク、24)=韓国=、3打差3位の中で大会前の世界ランクが最上位だった桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=の3人が、今季メジャー最終戦の全英オープン(7月18~21日、ロイヤルトルーンGC)の出場権を獲得した。

 達成感より安堵感が大きかった。木下はガッツポーズした右手を静かに左胸に当てた。「3年間、すごく長くて苦しかったけど、ちょっと報われたかな」。同じ最終組の今平に競り勝ち、3年ぶりの栄冠を手にした。

 19年大会で国内男女で令和初のアルバトロスを達成した。「運が全部回ってきた。あの一打で人生が変わった」と同年に初シードを獲得し、21年には日本人初の初Vから2連勝。ところが、若手が台頭し「この年齢になってもう一度、勝つことができるのかな…」と2年勝利なし。ゴルフ競技者の妻に積極的に助言を求め、立て直しを図った。「ショートゲームを重点的に取り組んだ」と木下。初出場した3年前の全英は59位。「優勝を目指したい」と2度目の大舞台は小技を武器に上位を狙う。(瀬川 楓花)

 ◆全英オープン日本人出場有資格者 〈1〉松山英樹(21年マスターズ優勝)〈2〉久常涼(昨年の欧州DPツアーポイント上位30位以内)〈3〉岩崎亜久竜(昨年の日本オープン優勝)〈4〉星野陸也(昨年のISPSハンダ・オーストラリアンオープン2位)〈5〉中島啓太(インターナショナルフェデレーションランキング上位5人枠)〈6〉木下稜介、桂川有人(ミズノオープン上位)

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