◆男子プロゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 第1日(20日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)
今年で第4回を迎える選手会主催のトーナメントが開幕。大会実行委員長の石川遼(32)=カシオ=は後半9ホールをピンマイクをつけてプレーするというツアー史上初の試みに取り組みながら、7バーディー、1ボギーの6アンダー66で回り、首位と3打差の6位と好スタートをきった。ツアー未勝利の金子駆大(こうた、21)=フリー=が63をマークして単独首位に立った。
石川の心の声が聞こえるような9ホールだった。風、距離、マネジメント、グリーン上のラインやタッチ。佐藤賢和キャディーとの臨場感あふれるやりとりを、マイクを通してファンに届けた。「ちょっと緊張した。普段もリアルにこんな感じでやっている。映像を通して楽しいと思ってもらえたら」。自ら発案したツアー初の試みに挑み、ABEMAで生配信した。
11番パー5は、ティーショットを左のレッドペナルティーエリアに打ち込みながらパーをセーブ。「ふー、ハードワークしたな」。12番ではフェアウェーからの第2打に入る前に「ワングッドスイングしたいね」。独自の言い回しで自らを鼓舞。バーディーパットは惜しくも外れたが、5メートルのチャンスにつけた。
「明日もやります」と笑顔で宣言。第2ラウンドは8時に10番からスタートし、後半に再びピンマイクを着用する。「スイングの部分で納得がいっていない部分がある。自分のなかでは耐えたなという感じ。今日は結果は良かったけど、もっといい内容を目指したい」。大忙しの実行委員長はファンにサインをした後、練習場へ向かった。(高木 恵)