吉岡ひかる、2日目終えて27位 女子選手ただ一人の決勝進出にも「意識せず私は私で」報知アマゴルフ


ドライバーを打つ吉岡ひかる

ドライバーを打つ吉岡ひかる

◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」第2日目(3日・三木ゴルフ倶楽部)

 吉岡ひかる=有馬CC=が2日目を80で終えた。1日目との通算を10オーバーとし、首位と11打差の27位で女子選手ただ一人、4日の決勝進出を決めた。

 トップと5打差の11位で迎えたこの日。2番でトリプルボギーをたたき「出だしから流れが悪くなった」と悔やんだ。しかし、その後はショットの安定感を取り戻し、8オーバーでフィニッシュ。「この暑さのなか、それなりには耐えられた方かな」と粘りのゴルフを振り返った。

 吉岡のモットーは「仲間とゴルフを楽しむ」だ。12歳で競技人生をスタートさせ、20歳からはプロテストに挑戦。しかし、厳しい選考の中で合格を勝ち取ることはできず、「もうゴルフはやらない」と24歳で一度は競技から離れた。しかし、周囲からの勧めもあり、その年のクラブチャンピオンズに出場。そこで見事、優勝に輝き「アマチュアで楽しく頑張ろう」と気持ちを切り替えた。試合中、一緒に回る選手同士で意見交換をし、相手のうまいショットには「ナイスプレー」と声を掛ける。そんなアマチュアの世界を経験し「周りへの気遣いや感謝。プロを目指していた頃には見えていなかった、大切な部分を学んだ」と自身の成長につなげた。

 大会参加者144人中、女子選手は吉岡と奥山ゆかり=GOLF5Cサニーフィールド=の2人。4日の決勝は一人で男子選手たちに挑むが「そこを意識をすれば力が入ってしまう。どうあがいても飛距離では勝てないので、私は私で」と自然体でのプレーを誓った。

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