松山英樹は劇的2連続バーディー締めで逃げ切りV「10勝目と、このプレーオフで勝つことができたのが本当にうれしかった」


◆米男子ゴルフ プレーオフ第1戦 フェデックス・セントジュード選手権 最終日(18日、米テネシー州メンフィス・TPCサウスウインド=7243ヤード、パー70)

 単独首位から出たパリ五輪銅メダルの松山英樹(LEXUS)は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算17アンダーとし、2月のジェネシス招待以来となる今季2勝目、通算10勝目を挙げた。プレーオフシリーズでの日本勢の優勝は初。年間ポイントランクは8位から3位に浮上した。

 松山は試合後のインタビューで「(スタート前は5打)リードしてる分、なかなか、アグレッシブに行きづらい感じはあった。やっぱり後半になって少しショットが乱れ始めた時に、無理しなくていいところで(してしまった)。14番はとくに、やっぱり同じ組のニック(・ダンラップ)がいい位置に行くと勝手にね、状態が良くないからこそ、つられてしまったというのがあった。それでも、17、18番で最後(バーディーを)取ることができたので良かった」とうなずいた。

 12番のボギーから4ホールで4打スコアを落とし、一時はビクトル・ホブラン(ノルウェー)に1打差の2位に後退するなど苦しい展開となった。プレー中の心境を「15(アンダー)くらいは絶対来ると思っていた。自分が伸ばせば関係ない感じはあったけど、15、16アンダーくらいまで来られると16番も(バーディーを)取りやすいですし、そういうところで18(アンダー)まで来る可能性があると思うとなかなか…。自分も攻めないといけないと思いながら、なかなか攻めることができなくて。悪い方向に行ってしまった」と振り返った。

 それでも、ザンダー・シャウフェレ(米国)を含む3人が15アンダーで並んで迎えた17番で、8メートルのバーディーパットをねじ込み、18番は158ヤードの第2打を1メートル半につけ、連続バーディー締め。2打差で逃げ切った。「これ(17番のバーディーパット)、入ればすごく楽に18番にいけるなと思っていたので。そこはあまり考えずに無心で打ったら入った」。

 直前のパリ五輪では銅メダルを獲得。プレーオフシリーズ第1戦で優勝の快挙について「やっぱり10勝目というのと、このプレーオフで勝つことができたというのが本当にうれしかった」と実感を込めた。シーズン残り2戦へ「そうですね。ちょっと体の状態もあると思うので、(次戦まで)残り3日でしっかりと準備して、またゴルフの状態を上げていけたらいいと思う」と、次週からのBMW選手権、最終戦・ツアー選手権の戦いを見据えた。

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