女子ゴルフの元世界ランキング1位、宮里藍さんによるジュニアのイベント「宮里藍インビテーショナルSupported by SUNTORY」は14日、沖縄・PGMゴルフリゾート沖縄で最終日が行われ、17歳の吉崎マーナ(沖縄カトリック高)が優勝した。
宮里さんは第5回にして初めて故郷沖縄での開催がかない「ようやく実現できた」と喜びを口にした。表彰式では「引退して今年で7年目になる。毎年この大会を通じて可能性のあるたくさんの選手に会うことができて、すごくうれしい」とスピーチした。
優勝した地元沖縄の吉崎は、憧れの宮里さんからの祝福に緊張の面持ち。「私が小さい頃からの目標の選手なので、夢みたい。まだ実感が湧かないけど、とってもうれしい」とはにかんだ。大会は2年連続の出場で昨年は13位だった。歩くテンポなど、宮里さんによるレッスン会で学んだプレー中の心構えを生かし、逆転優勝。今季プロツアー4戦に出場し、メジャーの日本女子オープンを含む2試合で予選を突破しているホープは「来年のオーガスタナショナル女子アマに出場することが今の一番の目標」と口にした。
宮里さんは「この1年の成長を、またこの大会で見ることができた。本当に本人の努力があってこそ。いろんな経験をして一回り大きくなったんだなっていうのを、親目線で見ている感じ」と吉崎に向かってほほえんだ。「これからいろんな経験をして、たくさん悩むことも、成長できることもいっぱいあると思うけど、本当に自分のペースで一つ一つ頑張ってもらいたいなと思うし、誰にもなれない、吉崎マーナにしかなれない選手になってほしい」とエールを送った。
2日間で争われた競技には全国から35人の女子中高生が参加した。2位は伊藤美輝(目黒日大高)、3位は井上蒼海奈(太平洋学園高)、4位は中嶋月葉(作陽学園高)、5位は田村萌来美(ルネサンス高)。優勝者には宮里さんとのエキシビションラウンド、上位5人には来年の女子プロゴルフツアー「宮里藍サントリーレディス」の主催社推薦選考会出場権が付与された。