◆女子ゴルフ 最終プロテスト 最終日(1日、茨城・大洗GC=6602ヤード、パー72、参加90人)
米ツアー参戦歴のある24歳・山口すず夏は24位から出て、5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70とスコアを伸ばした。通算1オーバーの14位で合格を決め、ラウンド後は涙を流した。
神奈川・相模原市出身で東京・共立女子第二高を卒業。18年末には米ツアー登録を行い、プロに転向した。19~21年までは米ツアーに参戦した。その後、日本のプロテストを受験し、最終の受験は今回が3回目だった。10月25日まではフロリダ州で米ツアーの来季出場資格を争う2次予選会に参加し、12月の最終予選会進出を決めていた。
この日のプレー後、山口は「今日は攻めの気持ちで頑張ろうと思っていた。緊張はずっとしていた。12番(のダブルボギー)でまた試練がきたと思いながら、最後まであきらめずに今できる精いっぱいをやろうと頑張った結果、(14、15番で)バーディーが2つきてくれた」と話した。高校卒業からこの日の合格までの道のりを振り返ると涙があふれ「最初の3年間はずっと向こう(米国)で、プロテストを受けてからはテストが全てみたいな感じになった。プレッシャーがすごくて、辞めたいなと思った時もあったけど、そういう中でも応援してくれる人たちがたくさんいた。一番は家族が信じてくれた」と声を詰まらせた。
今後は日本、米国のQTが控える。「一番は向こう(米国)の試合で、LPGA(米ツアー)で勝ちたい気持ちが強い。(まずは)日本のQTに向けて休養をとって、疲れで飛距離も落ちていると感じたのでトレーニングとかを頑張りたい」と意気込んだ。