6月に行われた全米女子オープンゴルフで日本人で男女通じて初のメジャー大会2勝目を挙げた笹生優花(アース製薬)が12日、都内で記者会見し、優勝の喜びを改めて語った。
「楽しい一週間で、良い思い出となった。トロフィーに自分の名前を入れられて良かった。緊張していたようには見えていなかったと思うが、すごく緊張していた」と振り返った。勝因には「安定してパターが良く、助けられた」とし、高速グリーンを攻略した小技を挙げた。快挙達成について「光栄に思う。まだまだこれからもいろんな試合に勝ってもっとレベルアップできるように」と意欲的に語った。21年、24年大会に続く大会3勝目を期待する声には「そんなに簡単には勝てないが、しっかり準備したい」と話した。
今季一年を振り返り「いろいろな経験をしつつ、楽しいシーズンになった」。全米女子オープンは、かつてポーラ・クリーマー(米国)が優勝した試合を見て、自身もプロを志すきっかけを与えてくれた大会でもある。19歳で迎えた21年大会で初優勝し「その時はあまりプロとして経験もなく、早いなって。今年(の優勝)は3年前と比べて経験も積んで、ゴルフの内容も違う。(2度とも)うれしいというのは変わらない」と感想を口にした。
自身の将来については「(5大会ある)全メジャーを優勝したいという夢はあるけど、簡単に勝てる試合ではない。まだまだこれから練習が必要になる」と引き締まった表情で語った。
10日まで行われた来季出場権を争う最終予選会では、ともにパリ五輪に出場した山下美夢有(みゆう)らが米ツアーへの本格参戦を決め、来季は笹生を含め、過去最多13人の日本勢がツアーで戦う。「すごく良いことだと思う。日本人選手でも他のアジアの選手でも、世界でトップのLPGAツアーで戦っていけることは楽しいこと。みんなでゴルフ界をどんどん盛り上げていければいい」と、仲間�\x81\xAE存在も励みにさらなる活躍を見据えた。