
プロアマ戦に出場した佐久間朱莉がカメラにポーズ(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン プロアマ戦(1日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
2週前のKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝を挙げた佐久間朱莉(大東建託)が最終調整した。悲願達成後に携帯を見ると、祝福のLINEは200件を超えていたという。「本当にたくさんの方にメッセージをいただけたので、それで少し(優勝の)実感が湧いた。うれしい」と表情を崩した。
優勝翌日の4月21日には、師匠である国内男子ツアー最多94勝の尾崎将司のもとを訪れた。「おめでとう」とハグの後、「(昨年のランキング)上位陣がみんなアメリカに行ってるから、勝って当たり前だ」とジャンボ流の祝福を受けた。最終日のバックナインでは3度、5メートルのパーパットをねじ込んだ佐久間。そんな姿を見て「あの長いパーパットは何なんだ」という言葉も飛んだ。それでも、まな弟子の初優勝に目を細めていたジャンボ。「喜んでくださったので良かった」とプロ5年目での優勝報告に充実感をのぞかせた。
同26日にはジャンボに加え、男子プロの山田竜太、河野晃一郎らと祝勝会を実施。2022年のジャンボの誕生日に「私が勝ったときに開けてください」とプレゼントしたドンペリを開封。「お酒が好きじゃないので、あんまりおいしくなかった(笑) でも開けられたことがうれしかった」。改めて偉大な師匠へ「ジャンボさんのおかげで成長できた」と感謝の思いを口にした。
同28日もジャンボ軍団にうれしいニュースが舞い込んだ。ジャンボアカデミー1期生の西郷真央が、シェブロン選手権で海外メジャー初優勝。佐久間は米女子ツアーのXや速報を見ながら応援していた。「真央ちゃんは小さいときから一緒にやってきてたので、あの優勝は私もうれしかった。ああなりたいと思ったので、また今週から頑張る理由になった」と大きな力をもらった様子。互いの優勝時には「おめでとう」を送り合ったといい、刺激になった。
2戦連続Vのかかる今大会。オープンウィークだった前週はトレーニングを重点的に行った。アプローチ、パターも技術を磨き、「いい時間になった」。今週も優勝は狙うが、それ以上に全米女子オープン(29~6月1日、米ウィスコンシン州)に出場したい思いが強い。19日時点で世界ランク75位以内なら出場権を獲得できる。現在は82位と、残り3試合でのランクアップが必須。「上位に食い込みたい」と全力で臨む。