
最終9番でバーディーパットを決める藤田さいき(カメラ・山崎 賢人)
◆報知新聞社後援女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(8日、茨城GC東C=6675ヤード、パー72)
国内ツアー6勝の藤田さいき(JBS)が7バーディー、1ボギーで6アンダーの66で回り、2位と1打差の単独首位で好発進した。
39歳のベテランは前半の11番でボギーを打ったが、12番から連続バーディー。後半も3番、4番、6番と立て続けに伸ばし、最終9番は8~9メートルのパットを決めてバーディーで締めた。同組の48歳・不動裕理に「よく入るね」とパットをベタ褒めされたといい「完璧だと思う。パターだけはすごく入っていた」と声を弾ませた。
前週のパナソニックオープンは第2日で途中棄権した。右手首を痛めたことに加え、3日と4日に「39度くらい」という発熱で休養した。「体調がすこぶる悪い」と週明けの練習ラウンドも行えず、7日はプロアマ戦で復帰したものの、同日夜の前夜祭は大事を取って出席を見送った。
満身創痍(そうい)で迎えたメジャー大会。この日のスタート前練習では、男子ゴルフで国内ツアー16勝の伊沢利光に初めて指導を受け、スイングやアプローチなどアドバイスをもらい、スタートした。「パープレーくらいでいい」と臨んだラウンドで6アンダー。「思ったよりスコアが出た。体調不良が飛ばせるくらい…」と笑顔で語った。
茂木宏美の36歳17日を上回る大会史上最年長優勝へ好スタートを切った。15年ぶりのメジャー制覇を狙う藤田は「今日は出来すぎ。4日間、これに近いゴルフができたらいいかな」と残り3日間を見据えた。