
第2日を通算1アンダーで終えた古川龍之介
◆男子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 BMW日本ツアー選手権森ビル杯 第2日(6日、茨城・宍戸ヒルズCC西C。予選ラウンド=7397ヤード、パー70/決勝ラウンド=7430ヤード、パー71)
ツアー未勝利でプロ3年目の古川龍之介(24)=ゼビオホールディングス=が39位から出て5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算1アンダーで首位と5打差の7位に浮上した。福島県出身として初の優勝、詳細データが残る1985年以降で、史上最速となる国内男子ツアー出場16戦目(アマチュア含む)でのメジャー制覇を目指す。ツアー2勝の米沢蓮(25)=パルコホーム=が2位で出て67で回り、通算6アンダーの単独首位に立った。
甘いマスクの新星がリーダーボードを駆け上がった。古川は1番で5メートルを沈め、3、5、6番と伸ばし、12番は1メートルに乗せてバーディーを量産。最終18番こそダブルボギーとしたが、68で7位に浮上し「うれしい。予選カットラインを見ずに上を見てやれるのは成長を感じる」と目を輝かせた。
国内ツアー出場16戦目でのメジャー制覇となれば、同18戦目で12年ツアー選手権シティバンク宍戸を制した藤本佳則を抜き、史上最速となる。日大時代に主将を務めた古川は「ティーショットの正確性、マネジメント力」が武器。昨年ANAオープン8位など着実に実績を上げる。中島啓太、蝉川泰果、平田憲聖ら00年度生まれの同級生が優勝を重ねる姿に「刺激になる。追いつけ、追い越せの気持ちで頑張る」と掲げた。
前々週の清水大成、前週の阿久津未来也に続き、日大OBによる3週連続の初Vがかかる。首位を5打差で追う古川は「チャンスを引き寄せられるように、優勝を目標にやる」。福島県勢初の頂点へ突き進む。
◆メモ 日本ゴルフツアー機構の登録データでは、国内男子ツアーで優勝者を出していない県は青森、福島、富山、福井、鳥取、島根、岡山、大分の8県