小祝さくら、“新兵器”がチャージ貢献…ボギーなし65で首位浮上 


17番、第2打を放つ小祝。スコアを伸ばし首位に浮上した(カメラ・豊田 秀一)

17番、第2打を放つ小祝。スコアを伸ばし首位に浮上した(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第2日(13日、兵庫・六甲国際GC=6558ヤード、パー72)

 6位から出た小祝さくら(27)=ニトリ=が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算11アンダーのトップに立った。昨年6月のアース・モンダミンカップ以来のツアー12勝目へ浮上。今季初勝利で海外メジャー、AIG全英女子オープン(7月31日~8月3日、ロイヤルポースコールGC)の出場権を獲得し、ツアー史上13人目となる生涯獲得賞金8億円突破に花を添える。

 10番パー4。9アイアンを握った小祝の第2打は、140ヤード先のカップに1バウンドして飛び込んだ。「消えたのが見えた。まさか入るとは…」。ショットインイーグルであろうと、派手なリアクションがないのはいつも通り。静かにギャラリーに会釈をした。「今日の目標は5アンダーだった。後半出だしからイーグルを取ることができたし、ぼちぼちのゴルフだった」。最終18番は右ラフからの第2打を1メートルに運び、連続バーディーで締めた。

 前週からクラブセッティングを変えた。小祝いわく“4アイアン”(厳密にはアイアン型のユーティリティー)をバッグに入れた。2週前の全米女子オープンがきっかけだった。「4番アイアンを入れている選手が多くて、振りやすそうにしていた」。この日は3番パー3で「いい感じだった」という納得の一打を放ち、狙い所を捉えた。パターはオデッセイの「Ai―ONE ジェイルバードミニ」を投入し「構えたときに安心感がある」と信頼を置く。

 海外を苦手とする小祝だが、今大会上位2人らが出場資格を獲得するAIG全英女子オープンには、思い入れがある。セントアンドリュース・オールドコースで行われた昨年、初めて出場を決めた。12位と上々のスタートを切りながら予選落ち。「今年はリベンジしたい。そこを目標に頑張りたい」と燃えている。

 単独30位以上なら史上13人目の生涯獲得賞金8億円突破を達成する。優勝のご褒美は決めている。「小さいデジカメと(美容の)パック」。屋外が職場のプロゴルファーにとって、仕事後の日焼けケアは欠かせない。「このコースは例年、想像以上にスコアが出ている印象。たくさんバーディーを取れるように頑張りたい」。今季は2位が2度。三度目の正直で今季初優勝を決めて全英切符をつかみ取る。(高木 恵)

菅沼菜々 70で回り6位で予選を突破し「今週はショットの調子が以前よりいい」と納得の表情だった。好調の理由は蛇のお告げだ。開幕前夜に夢を見た。部屋で巨大な蛇に追われながら最後は逃がしてあげた。その際、蛇は恩返しとも取れるアドバイスを残していった。「左腰が浮いているよ。もうちょっとドッシリ構えた方がいいよ」。初日の朝の練習場で試し、好感触を得た。優勝した5月のパナソニックオープンの週には、金色の蛇の夢を見た。今季2勝目へ吉兆だ。

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