
6アンダーで単独首位発進の稲村
◆全日本クラブチャンピオンズ第64回報知アマゴルフ選手権(主催・報知新聞社、後援・日本ゴルフ協会、読売新聞社、協賛・住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)、ZAMST(日本シグマックス株式会社)、タイ国政府観光庁、朝日ゴルフ株式会社)
第1日が1日、千葉・市原市の浜野GC(6836ヤード、パー72)で行われ167選手が腕を競った。東北ミッドアマを5度制した実力者の稲村雅樹(53)=高萩CC=が1イーグル、8バーディー、4ボギーの66で回り6アンダーで首位発進を決めた。初出場の中山飛翔(31)=ロータリーGC=が2打差の2位、69で回った酒井康弘(47)=九州GC小岱山C=が3打差の3位。大会初の3連覇を狙うジョシュア・ハヤシダ(21)=第62、63回大会優勝=は、首位に4打差の2アンダー4位につけている。
日焼けした顔がほころんだ。圧巻の66をマークして単独首位スタートを切った稲村は「競技での自己ベスト。特に(31で回った)後半は、すべてがかみ合った」と声を弾ませた。
嫌な流れが突然、好転した。インスタートで11番から4連続ボギー。「スッと脚が軽くなった」と迎えた15番でバーディーを取ると、17番でもバーディーを奪取。18番パー5では4メートルのフックラインを沈めてイーグルを奪った。「昨日(6月30日)の練習ラウンドでは両脚がつって最後までプレーできなかった。薬が効いたのか、脚の不安がなくなってからショットが安定した」と快進撃の理由を明かした。
ゴルフ歴23年目の53歳。週末の練習では600球近く、ロングアイアンとウェッジで打ち込む。「飛距離が落ちてきたのでショットとアプローチでカバーするのが大事」。この日も「クラブを短く持ったりスイングを抑えたりして」と、ピン“手前から”の攻略を徹底。日頃磨いた正確なショットを武器に多くのチャンスをものにした。
歴代優勝者の名前が刻まれた銀皿を見ながら「1日1日しっかりやらないと」と気合を入れ直した。残り2日間も堅実なプレーで、大舞台での主役になる。
〇…山口寛弘(36)=鹿児島高牧CC=が、自身初のホールインワンを達成した。188ヤードの13番パー3で、5アイアンから放たれたボールはピン手前80センチに落ちて真っすぐカップへ。「オーバーしたと思ったけどスーッと消えていった」と、興奮気味に振り返った。「実は先々週に身内がホールインワンをして、それに引き寄せられたのかな。明日は手堅くプレーする」。首位に7打差の15位から上位を狙う。
中山飛翔(6バーディー、2ボギーの68で回り2打差2位と好発進)「前半にフェアウェーをキープできなかった分、もう少しスコアを伸ばせたかな。明日はティーショットに気をつけたい」