
12番でホールインワンを達成し、使用クラブとボールを手に笑顔を見せる仲村果乃。第1ラウンド6アンダーの好スタートを切った(カメラ・今西 淳)
◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第1日(18日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)
クマの目撃情報があった影響で、3日間短縮競技となった新規大会の第1ラウンドが無観客で行われた。
プロ3年目の24歳、仲村果乃(フリー)が自身プロ初のホールインワンを達成した。12番パー3(実測192ヤード)。4ユーティリティーで放ったティーショットは直接カップに吸い込まれた。
仲村は「(入るところは)見えていないけど、ピンに向かって飛んで行ってる感じがした。ピンに当たった音が聞こえて、跳ねてどこかいったかなと思ったら、そのまま入ってくれた。すごくうれしいです」。この日は、普段あるはずの観客の歓声がなかっただけに「すごいシ~ンとしながら、入った?って感じだった。ギャラリーさんの前でしたかった気持ちは強いです」と笑顔を見せた。
ホールインワンは高校1年時に達成したが、プロでは初。今季11人目のエース達成となった。特別協賛の明治安田生命保険から賞金10万円が贈られる。
開幕前日の16日にコース内でクマが目撃されたため、17日の競技が中止。この日はクマ除けの爆竹やラジオを鳴らし、緊急避難用車両・カートを配置するなど安全対策をしながら無観客で開催された。
クマと遭遇した際について「キャディーさんから『逃げたらダメ、向かっていかなあかん』と聞いた。なめられたらあかんのかなと思って、向かっていかなあかんのかなと(情報を)入れてました。向かう勇気? 私はないけど、キャディーさんはあるんじゃないかな」と笑い飛ばした。
ホールインワンに加え、5バーディー、1ボギーで6アンダーをマーク。首位と3打差でホールアウトした。第2ラウンド以降に向けて「今日も淡々とマイペースにプレーできたので、明日以降も同じ感じでプレーしたい」と見据えた。